2022年05月12日

シグネイチャー・エディション / グエン・レ     2CD

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グエン・レ(1959〜)はベトナム系のフランス人。ジミ・ヘンドリックスがヒーローだったそうだけど、シンセサイザーなども操ってアジア風味のエスニックな音楽を作っている。ACTレーベルからCDを何枚もリリースしているが、これはそのベスト盤。数枚のアルバムからセレクトされているので、どんなギタリストか知るには好適だ。アコースティックもエレクトリックも器用にこなす人で、とくに巧みなアーミングを活かした伸びやかなトーンは素晴らしい。それもただ弾きまくるのではなくて、プロデュースに長けているという印象だ。型にはまった「フュージョン」ではなくて、違う景色を見せてくれる。(Nguyen Le Signature Edition  ACT)
タグ:ACT
posted by あおのり at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | フュージョン

2022年05月10日

CD2 ショパン ラフマニノフ 前奏曲集 / ヴィクトリア・ポストニコワ

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ショパンの前奏曲(24曲 1988年5月7日録音)と、ラフマニノフの「10の前奏曲」(1988年12月14日録音)を収録。いずれもライヴ録音だけど、ショパンが終わったときの拍手が入っていない。ラフマニノフに突入して、第2曲が終わったところで拍手が入るのが不思議だ。演奏は緩急のつけ方でもったいぶっているようにも聴こえるし、あるいはペダルもちょっと踏み過ぎじゃないかと思うのけど、ドラマチックな表現につながっている。剛腕ぶりが頼もしい。録音はさすがに1988年なのでヒドイということはないけど、ピアノの響きがちょっとくもっている。またラフマニノフは12月のせいか、咳が多めだ。
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2022年05月09日

コラボレーション・ウェスト / テディ・チャールズ     CD

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カーティス・カウンス(1926〜1963)は、ウェスト・コーストではリロイ・ヴィネガーとならぶベース奏者だった。ニューヨークにいなかったこと、ソロを取らなかったこと、そして何より早死にしたことで、いまや名前が残っていない名手になってしまった。Avid Jazzの2枚組シリーズは、こういう人も取り上げてくれていて嬉しい。

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アルバム4枚が2枚組のCDに収まっているシリーズで、その始まりからして本人名義ではない。テディ・チャールズ(vib)、ショーティー・ロジャース(tp)、ジミー・ジュフリー(ts, bs)、シェリー・マン(ds)と一緒に吹込んでいる。1曲だけショーティー・ロジャースの曲が取り上げられているが、あとの6曲はテディ・チャールズの自作曲だ。いずれも一筋縄ではいかない、コムズカシイ曲なんだけれども、それでスイングしようというのだから、困った人だ。

テディ・チャールズという人は実験的な音楽をやっていたので人気がないけど、強靭な打鍵と疾走するフレーズからは、非常なテクニシャンだったことが推測される。ショーティー・ロジャースも切れ味の鋭いプレイを披露しており、こんなに巧い人だとは知らなんだ。シェリー・マンのスティック(ブラシやマレットではなく)も、冴えわたっている。肝心のカウンスの音が控えめなのがちと残念だが、堅実なプレイでソロを支えている。このアルバムはほとんど世に知られていないようで、何とか陽の目を見せてやろうという心意気で収録されたのではないだろうか。(Collaboration / Teddy Charles  1953 Avid Jazz)
タグ:PRESTIGE
posted by あおのり at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1950年〜

2022年05月08日

CD59-61 ラモー  音楽悲劇「ゾロアストル」 / シギスヴァルト・クイケン指揮 ラ・プティット・バンド

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「ゾロアストル」は、ゾロアスター教(拝火教)の開祖、ゾロアスターをモデルにしたバロック時代のオペラで、知る人ぞ知る傑作らしい。前半は為政者に圧迫される人々の苦しみを、後半はゾロアスターによって解放される喜びを描いているらしい。音楽はきれいで演奏も生き生きとしているけど、言葉が分からずに聴いていると、さすがにCD3枚は長く感じられる。(Rameau Zoroastre / La Petite Bande  Sigiswald Kuijken  1983 Deutsche Harmonia Mundib)
posted by あおのり at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Deutsche Harmonia Mundi

グリーン・シェイディング・イントゥ・ブルー / アリルド・アンデルセン    CD

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メンバーはユハニ・アールトネン(ts, ss, fl)、ラーシュ・ヤンソン(p, synth)、アリルド・アンデルセン(b)、ポール・トーセン(ds)で、やはり北欧勢による録音。5曲がアンデルセン、2曲がヤンソンによる自作曲となっている。このアルバムはCD化されないままだったけど、3枚組のボックスになって陽の目を見た。お蔵入りだったのはメインストリームなフュージョン、たとえばチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーに近いものがあって、わざわざ「ECM」を冠して再発するまでもないという判断があったのではないだろうか。

ただしいくら「フュージョン」に近いとは言っても、ひたすらグルーヴに頼るとかキメ技に走るというようなことはなく、口当たりが軽くて聴き易いかな、という感じだ。タイトル通りにしっとりした陰影を感じるのは、ヤンソンが操るシンセサイザーが雰囲気を作っているからだろう。CDでデジタルになっているけど、アナログ録音ならではの厚みや温度感が詰め込まれているように思う。(Green Shading Into Blue / Arild Andersen Quartet  1978 ECM)
posted by あおのり at 06:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜