2022年05月17日

CD4 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ / スヴャトスラフ・リヒテル

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リヒテル(1915〜1997)は日本のヤマハを愛用したことでも知られる、ロシアを代表するピアニスト。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの巻末を飾る、第30番(1972年)、第31番(1965年モノラル)、第32番(1975年)を収録。第32番だけは咳が聴こえず、セッション録音のようだ。録音は良好とは言い難いが、ふくよかなピアノの響きは十分に伝わってくる。そしてダイナミック・レンジは驚くほど広く、アナログLPだったらフォルテシモで針が跳びそうな勢いだ。
posted by あおのり at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 2010年〜

2022年05月16日

CD62 ロイスナー リュート組曲集 / コンラート・ユングヘーネル 

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エザイアス・ロイスナー(1636〜1679)は現在のポーランドに生れ、リュート奏者として名声を築いて、ベルリンでハプスブルグ家のお抱えになった。短い舞曲をつないだ組曲、<アルマンド〜クーラント〜サラバンド〜ジーグ>の順番はこのロイスナーが始めたらしい。収録された6つの組曲のうち5つが短調ということもあって、もの憂い感じに浸る音楽だ。録音は素晴らしく、張りのあるパリッとした音色からは、目の前で演奏されているようなリアリティを感じる。(Esaias Reusner Lute Suites / Konrad Junghänel  1991 Deutsche Harmonia Mundi)
posted by あおのり at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | Deutsche Harmonia Mundi

2022年05月15日

ダイアリー / ラルフ・タウナー    LP

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ECMからリリースされた、ラルフ・タウナーの二枚目のアルバム。6弦のクラシック・ギター、12弦ギター、ピアノ、パーカッションによる演奏で、多重録音も使われている。浮き上ってくるのはタウナーが、とても優れた作曲家であるということだ。おそらくタウナーのアイデンティティは作曲家にあって、ECMでの諸作品やグループ「オレゴン」の活動は、自作曲のプレゼンテーションではないだろうか。

トリオレコードのLPには、故野口久光先生のライナーノートがついている。「彼が従来の一般的な常識、通念によるジャズの形式、演奏方法にこだわっていないこと、ジャズもまたクラッシック系の現代音楽、広義のコンテンポラリー・ミュージックの一翼を担うべきものだという発想、姿勢、演奏行為から生み出された音楽であるということである」−−その後の50年間のタウナーの軌跡をながめると、まさにその通りだと思う。野口先生の慧眼、畏るべしというべきだろう。(Diary / Ralph Towner   1973 ECM)
タグ:ECM
posted by あおのり at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜

2022年05月14日

ダウン・トゥ・ゼン・レフト / ボズ・スキャッグス    CD

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「シルク・ディグリーズ」の次にリリースされたアルバム。前作でブレイクして肩の力が抜けたのか曲が軽くコンパクトにまとまっており、ロックよりもソウル色が強くなっている。バックバンド(TOTO)の演奏はタイトな音作りで、ジェフ・ポーカロのドラムは心地よいグルーブを生んでいるし、スティーヴ・ルカサーのソロも聴ける。ロックスターは売れてくるとお肉たっぷりになる人が多いけど、ボズはスマートなまんまで偉いと思ってしまう。AORの傑作。(Down Two Then Left / Boz Scaggs   1977)

posted by あおのり at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック

2022年05月13日

CD3 ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第1番 第4番 / ヴィクトリア・ポストニコワ

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カバーの写真を見て、「ラフマニノフの手が巨大だったって、本当だったんだ」と思った。節くれだってゴツゴツした指が、グローブのように見えてくる。彼のピアノ協奏曲は第2番と第3番が有名で、これは演奏機会の少ない第1番(1990年11月録音)と第4番(1991年12月録音)のカップリングとなっている。ピアノを鳴らしまくるポストニコワの剛腕ぶりはあっぱれだけど、情趣というものに欠けるような気もする。夫のロジェストヴェンスキーが振ったのは、モスクワ放送交響楽団。聴いて楽しめるのは第4番の方で、第1番はやたら動き回るわりには印象的な旋律に乏しい。時代が新しいだけに、ソ連のライヴ録音としては、音がくっきりしている。
posted by あおのり at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings