2022年12月11日

軍拡に反対しよう

政治向きの話は、しないことにしていたのだけれど。岸田政権は、防衛費の大幅増額を目指しているそうだ。自民党内部からも増税反対の声が上がっているそうだけど、財源がどうということではない。軍拡は「戦う」意思を示すことに他ならず、際限のない軍拡競争に拍車をかけることにもなる。投資を続ければ、見返りが欲しくなるのも人情だろう。そのうち「やっちゃえ」と、どちらかが火ぶたを切るだろう。ウクライナも他人ごとではない。日本が世界に示すことができる価値は、「和を尊ぶ心」しかないと思う。人は人どうしで殺し合うのだから、人を守るのは銃でも核兵器でもなくコミュニケーションだ。ミサイルを買うよりも、心の交流に力を入れる方が先決だろう。
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2022年09月14日

掃除機には10年くらいは働いてもらいたい

家の掃除機が壊れてしまった。パナソニックの製品で、まだ3〜4年しか使っていない。サービスセンターに持ち込んで工場でチェックしてもらったら、基盤とホースの交換で2万円弱かかるとの見積もり。これでは新しく買った方が良いと判断して、修理は止めてもらうことになった。パナソニックはサポートセンターのお姉さんも親切だったし、見積もりを出すまでの料金がかからないのも良心的だ。オーディオ製品だったら、アンプのフタを開けるだけで1万円なんていうこともあるから。

わが家は小さいけれど、猫がいる。いつまでも代打のマキタ君(充電式)に任せておくわけにもいかない。でもサイクロン式は運転音が好きではないし、掃除機の掃除はしたくないから敬遠した。紙パックが残っているので、やっぱりパナソニックかなと思った。これまで二代続けてパナソニックだったのは、「赤ランプ」の魔力にとらわれていたからだ。ハウスダストを吸い込むと、赤ランプ点灯。これが妙にモチベーションを上げてくれて、掃除をするのが楽しくなっていた。機械に使われているみたいで、バカみたいだけれど。

電機店に足を運んで、よくよく見比べてみた。パナソニックの紙パック掃除機は、大雑把に言って、こんな構成になっている。

松:3万円 電動ブラシ + 赤ランプ
竹:2万円 電動ブラシ
梅:1万円

う〜ん、今まで意識してなかったけど、こんなことになっていたのだった。そもそもがブラシを電動式にして多機能にするから、それをコントロールする電子回路がダメになって、基板交換になるのだ。「赤ランプ」もホースの中にセンサーがついていて、ハウスダストを感知する仕組み。今回はこいつもダメになっていたらしい。いっそ単純なやつな方が、耐久性もあるんじゃないか。「赤ランプ」の魅力は捨てがたいけれども、今回は「梅」を買って帰ったのだった。掃除機には10年くらいは働いてもらいたい。
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2022年06月14日

カローラ・フィールダー

車ネタの、第二弾です。
結局のところ、乗り継いできたマツダに手頃なステーションワゴンがないので、「カローラ・フィールダー 1.5G」を買うことになった。「銀のライトバン」で、色と言い形と言い営業車なのだ。でもよくよく見ると、どこから眺めてもラインの処理が巧みで破綻がなく、デザインが完成されている。フロントのグリルで大口を開けている現行車よりもきれいだ。アルミホイールで、パーソナル感がちょっと出た。


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室内は広い。4人乗って荷物も積んでも長距離ドライブができるし、車中泊もいけそうだ。走りは「もっそり」で、CVTのセッティングは平地だったらほぼ千回転で60kmくらいまで行ってしまう。そのおかげか静かだし、省燃費。アイドリング・ストップすらついていないガソリン車だけど、田舎道をひとりで移動しているぶんには、22〜23km/lも走ってくれる。後方の視界は良好で、バックモニターの必要は感じない。商用車として荷物を積む場合を意識してなのか、足回りはゴツゴツしているし、ブレーキは不用意に踏むとカックンする。コーナーでは遠心力で尻が振れる感じがあり、冬や雨の日には最後尾に重い荷物を積まない方が良いだろう。「大衆車」のカローラは妥協の集大成みたいに言われていたけど、このフィールダーは実用一点張りでクセが強い。乗っていて楽しいかと言われれば楽しくはないけど、スペックに根拠があるので、「これで良いのだ」と思わせる説得力がある。

このカローラ・フィールダーは5ナンバーで、どんな駐車場に置ける。それで企業需要が根強いので、トヨタも廃番にできないまま作り続けているらしい。いまは「X」のみのラインナップで、ガソリン車は180万円ほど。受注生産みたいなものだから、値引きは期待できないだろうけど。走りを求める人は「1.8S」の中古車が良さそうだけど、ハイオク仕様だ。いずれフィールダーは狭い道でも平気な5ナンバーで「人気がなくてリセールバリューが低い」(クルマ好きの中2男子いわく)から安くなっているし、「丈夫にできている」(前の車を買い取ってくれた業者さんいわく)ので、故障に泣かされる外車とか整備性の良くないスバルとかの中古車よりも実用な選択になるだろう。

それにしても、いまの税制はデタラメだ。でっかくて燃費の悪いミニバンやSUVがハイブリッド車なら「エコカー」で補助金が出たりする一方で、こんなに燃料を食わなくてもガソリン車なら13年経つと税金が上がるのだ。メーカーに色目を使う役人根性が丸出しで、彼らは環境保護よりも天下り先の方が大事なのだろう。ついでに言わせてもらえば、くだらない「軽自動車」枠など撤廃して、純粋に燃費で税金を決めた方が良い。いまの軽自動車のボディでもエンジンを1000ccにすれば、燃費はぐんと良くなると思う。
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2022年05月26日

合理的な車が欲しかった

マツダの「ベリーサ」をご存知だろうか。二代目デミオのシャーシに、ちょっと上質なボディをかぶせた車だ。初めに買ったのは、この色。ディーラーで試乗車を売ってもらったから、新車で買うよりは安かった。

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排気量1,500ccの小型車だけど、中は広々としていたし、荷物もたくさん積めた。いわゆるステーションワゴンだ。遮音性の高いガラス窓やガス封入ショックが使われていて、乗り心地も良かった。家族4人で乘るには必要十分だった。4速ATのためか燃費はいまいちで、夏場は14km/l〜17km/lくらいだった。4年前の17万キロまでほぼ無故障、エアコンのダイヤルの球切れくらいだったけど、エアコンがダメになって手放すことにした。でも同じような車を探してもなかったのだ。日本の自動車産業はミニバンとSUVに傾いて、実用車を求める人は軽自動車を買う時代になってしまっていた。

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たまたま中古車屋に出ていたベリーサを、また買ってしまった。走行距離は6万キロ代、半年の車検がついて車両価格が39万円と強烈に安かった。初代はヘッドライトがゼツボー的に暗かったけど、二代目はHID(ディスチャージ)になって、フォグランプもついていた。ライトとワイパーは自動的に作動するし、「カーオーディオ」じゃなくて「カーナビ」がついていた。ありがたや、文明開化だ。でも14万キロになったらガタガタと異音が出るようになって、買い替えることにした。モトは取ったでしょう。

それで、何にしようかと思ってネットで物色してみたり、中古車屋を見て回った。ここのところ仕事と家庭の事情で、年間で2万5千キロは走るので、新車を買っても4年で下取りがつかなくなる(……だろうなあ)。それにうちは妻用の軽自動車も必要なので、なかなかね、新車は買えないんですよ。アウトドアが好きなので、いわゆるセダンはパス。そうなるとSUVと呼ばれるジャンルの車がワンサカで、あのいかつい姿はどうしたって好きになれない。家の周りは4メーター道路で、そんな細い路地ではデカいSUVやミニバンはすれ違いも難儀だし、歩行者だって上から見下ろされるのは感じ悪いと思うのだ。

だいたいにして環境保護だ脱炭素だと言いながら、どうして重い車を作るのか全く意味不明なのだ。いや意味はあって、ようするに輸出仕様だ。日本の狭い道路に合わないとか燃費が悪いとか、そんなことはどうだって良いのだ。ミニバンも輸出使用なのは、言うまでもないだろう。せめて日本人が1500ccクラスの車をせっせと買ってくれれば……と思うけど、ファッションというのはどうにもならない。

家族4人がゆったり座れて、走行性能も安全性も経済性もそこそこに備えている合理的な車は、ベリーサのようなコンパクトなステーションワゴンに尽きると思う。でもマツダはベリーサをモデルチェンジすることなく、廃番にしてしまった。スバルのインプレッサは、3ナンバーになっている。いま外国で売れるのは大きな車だからと言って、やみくもに追随していて良いのだろうか。いずれ燃料事情もひっ迫してくれば、軽くて燃費の良い車が求められるようになるだろう。コンパクトな車を作り続けてその技術を蓄積することが、いずれ日本の自動車メーカーのアドバンテージになると思うのだが。
posted by あおのり at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 言わせてもらえば