2023年03月18日

CD50 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ / レオニード・コーガン

50 Kogan.jpg

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」と、ヴァイオリン・ソナタ第6番を収録。いずれも1978年の12月だが、日にちが違っている。伴奏者は娘のニーナ・コーガンが務めている。親子共演というのは、若い頃はちょっと敬遠したくなるものだったし、デイヴ・ブルーベックが息子さんと演っているのはどうもなあ……という目で見ていた。でも自分がトシを取って親子共演の親の方に近くなると、「幸せで良いなあ」と思ってしまうのだから、勝手なものである。

演奏は素晴らしい。二人の呼吸の合わせ方と言うか、間の取り方、強弱と緩急のつけ方の息がぴったり合っているように感じる。親子ならでは、なのだろうか? いずれにしても、コーガンは幸せなヴァイオリニストだったのだろう。コンサートのライヴ録音と思われるが、ノイズはすくない。

posted by あおのり at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings

2023年03月14日

CD49 ヴァイオリン小品集 / レオニード・コーガン

49 Kogan.jpg

レオニード・コーガン(1924〜1982)はウクライナ出身のヴァイオリニストで、幼い頃から才能を絶賛されていた。同郷のユダヤ系どうしということもあってか、オイストラフとも親友だった。この盤はノーム・ワルターのピアノを伴奏にしてアンコール・ピースをまとめて演奏しており、バッハやヘンデルからガーシュインまで取り上げている。1967年のモノラル録音で、わずかに咳が聴こえる。拍手がないので演奏会ではないのか? コーガンのヴァイオリンは細やかなビブラートが絶妙で、音色も優美だ。
posted by あおのり at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings

2023年03月10日

CD48 幻想曲集 / ニコライ・ペトロフ

48 Petrov.jpg

幻想曲とは形式にとらわれずに作られた器楽曲ということで、内容はさまざまらしい。ここに収録されているのは、C. P. E. バッハのホ長調とハ長調、モーツァルトのハ短調、ブラームスの「7つの幻想曲集」、メンデルスゾーンの「スコットランド・ソナタ」、シューマンの「幻想小曲集」から第1番で、演奏会のプログラムをそのまま聴く構成になっている。録音も良く、ドイツの古典派からロマン派にかけてのピアノ幻想曲を、透明感のあるタッチで楽しめる。
posted by あおのり at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings

2023年03月04日

CD47 ダンス・ウィズ・ペトロフ

47 Petrov.jpg

カール・マリア・フォン・ウェーバーの「舞踏への勧誘」、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」、レオ・ドリーブのバレー「コッペリア」と「泉」のワルツ、ショスタコーヴィチのバレー「黄金時代」のポルカ、リストの「半音階的大ギャロップ」、ヒナステラの「アルゼンチン舞曲集」、コンフリーのラグタイム(!)「鍵盤上の子猫」、アントニオ・ソレールの「ファンダンゴニ短調」の順に収録。

1989年2月19日の録音となっているので、あちこちからかき集めた音源ではなくて、コンサートのライブ録音と思われる。フライング拍手も入っていたりするので、公開収録ではないと思う。ペトロフのレパートリーの広さと、違和感を与えずに聴かせる弾きこなしは見事。録音も満足できるレベルで、安心して聴ける。
posted by あおのり at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings

2023年03月01日

CD46 フランス ピアノ曲集 / ニコライ・ペトロフ

46 Petrov.jpg

「フランス ピアノ曲集」とは題されていないけど、勝手につけさせてもらった。ペトロフはラモー、デュカス、ビゼー、サン・サーンス、ラヴェルの小品を弾いている。いかにもフランスもの、のような軽やかで洒脱な雰囲気は……ない。強靭なタッチで正確に弾くことに、重きを置いているように聴こえる。それはそれで良いのだけれど、録音が過大入力ではないだろうか? ところどころ、音が割れ気味のような気もするのだけれど。
posted by あおのり at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings