2022年06月30日

CD13 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ / スヴャトスラフ・リヒテル

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このCDボックスには、すでにベートーヴェンの一枚があった。他の作曲家を挟んで、最後にまたベートーヴェンというのは「これぞリヒテルの真骨頂」と編集者と思った結果なのかもしれない。ピアノ・ソナタ第10番、第17番「テンペスト」、第18番が収録されている。強弱のダイナミズムは健在だけど、剛腕で弾きまくるというよりは、軽やかさやお茶目な感じが出ていて楽しめる。

ふと思ったのは、ベートーヴェンはピアノのヴィルトゥーゾとしても高名で、ピアノという楽器の改革者でもあった。彼と同じくらいに弾けないと、作曲者の意図を汲み取れないということもあるのかもしれない。
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2022年06月25日

CD12 ストラヴィンスキー 「ピアノと管弦楽のためのムーヴメンツ」 他 / スヴャトスラフ・リヒテル

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ストラヴィンスキー「ピアノと管弦楽のためのムーヴメンツ」(ニコラエフスキー指揮、1984年)、バルトーク「ピアノ協奏曲第2番」(スヴェトラーノフ指揮、1967年)、ヒンデミット「室内楽 第2番」(ニコラエフスキー指揮、1978年)と、ピアノ協奏曲が三曲収録されている。いずれも難しい曲であろうことは想像できるが、切り込んでいくリヒテルは鋭くて完全に自分のものにしているし、多彩な表現を聴かせてくれる。録音もまず良いし、超絶的名演として楽しめる。
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2022年06月21日

CD11 ロベルト・シューマン ピアノ作品集 / スヴャトスラフ・リヒテル

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「幻想小曲集作品12」(1970年)、「交響的練習曲」(1972年)、「ウィーンの謝肉祭の道化」(1976年)の3曲を収録。バッハからバルトークまで、厖大なレパートリーを誇ったリヒテルだけど、シューマンを弾いているときは思い入れがたっぷりのような気がする。あるいはシューマンの曲に、そう感じさせるものがあるのかもしれないが、いずれそこそこに良い音で聴けるのは貴重だ。ライブ録音。
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2022年06月19日

CD10 フランツ・リスト 巡礼の年 / スヴャトスラフ・リヒテル

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リストは20代から60代にかけて印象的な体験をピアノ曲にして、「巡礼の年」として出版した。第1年スイス、第2年イタリア、第2年補遺ヴェネツィアとナポリ、第3年となっている。このライヴでは1.オーベルマンの谷 2.泉のほとりで(スイス) 3.婚礼 4.ペトラルカのソネット第123番(イタリア) 5.ゴンドラの歌 6.カンツォーネ 7.タランテラ(ヴェネツィアとナポリ) の順に演奏されている。録音は1957年で当然のことながらモノラルだけど、この年代にしては非常にクリアだ。拍手が始まると音量が急降下するのが残念。
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2022年06月16日

CD9 ヘンデル 鍵盤組曲 / スヴャトスラフ・リヒテル

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ヘンデルの鍵盤組曲から第2番、第9番、第12番、第14番、第16番を収録。録音日はすべて1980年7月31日なので、演奏会のプログラムそのままではないかと思われる。ヘンデルは「メサイア」や「水上の音楽」が有名だけど、親しみやすい旋律と構成美には鍵盤奏者としての才能が詰まっているのだと思わせる。いまなら「何でピアノで弾くの?」と古楽器での演奏を求められそうだけど、リヒテルはピアノならでは機能性を活かしてダイナミックな演奏を聴かせてくれる。それでいて典雅な味わいは、しっかり保っている。

いくら「ソ連」でも1980年にもなれば録音が良いだろうと思ってしまうし、確かに60年代よりは格段に良いとは思う。加工されていない素直な音なんだけど、全体的にちとかすんでいるように感じる。「ドイツ・グラモフォンだったら、もっとうっとりできるだろうに」と思うと、リヒテルが気の毒だ。
posted by あおのり at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings