2022年11月28日

CD32 エルガー チェロ協奏曲 ブリテン チェロ交響曲 / ムスティラフ・ロストロポーヴィチ

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エルガーは1958年の録音で、オーケストラはナタン・ラフリンが振っている。ラフリンが得意とした標題音楽ではないが、録音が少ない人だったので、やはり歴史的録音になるのだろう。聴き物はブリテンがロストロポーヴィチに献呈した「チェロ交響曲」で、実質はチェロ協奏曲なのだろうけど、交響曲のように4楽章ある。1964年の世界初演が録音されており、ブリテン自らが振っている。気合が入り方は並大抵ではないと思うけれど、こんな暗い曲で聴衆は喜んだのだろうか、世界初演は成功だったのか気になる。拍手のところが珍しくていねいに?カットされているので、なおのことだ。オーケストラは両方とも、モスクワ交響楽団。
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2022年11月22日

CD31 サン・サーンス チェロ協奏曲第一番 プロコフィエフ 交響的変奏曲 / ムスティラフ・ロストロポーヴィッチ

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サン・サーンスの方は1953年の録音で、グリゴリー・ストリャーロフが振っている。1楽章から3楽章まで通しで演奏するスタイルで、気取って見えを切るようなところが微笑ましい。プロコフィエフは1957年の録音で、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団をドイツ人のクルト・ザンデルリングが振っている。どこか人を食ったような旋律が楽しく聴ける。録音はこの年代のソ連ものとしては、鮮明な方だと思う。もちろんモノラル録音。
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2022年11月14日

CD30 ローマの松 他 / ガウク、ロストロポーヴィチ、コンドラシン

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レスピーギの「ローマの松」(指揮はアレクサンドル・ガウク、1960年)と「アダージョと変奏曲」(ロストロポーヴィチによるチェロ、指揮はキリル・コンドラシン、1973年)、そしてラヴェルの「スペイン狂詩曲」(指揮はゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、1958年)と、まるで脈絡のない収録の仕方である。そしてどれもモノラル録音で音質はよろしくない。聴きものは10分ほどの「アダージョと変奏曲」で、ロストロポーヴィチのチェロがこれがもううっとり聴きほれるしかない絶品なのだ。鬼のように同じ作曲家の作品を続けるライヴ録音ばかりだったけど、こんな選曲で通しで聴ければ最高だと思う。
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2022年10月25日

CD29 ドヴォルザーク チェロ協奏曲 他 / ムスティラフ・ロストロポーヴィチ

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表題曲(1957年)はボリス・ハイキンが、カップリングされているリヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」はキリル・コンドラシン(1964年)が振っている。技術革新の激しいこの時代でも録音はともにモノラルで、音質に差がないというのがソ連の凄さだ。「ドン・キホーテ」の方はオーケストラの方にチョコチョコと音の不揃いがあるように感じられるけど、ロストロポーヴィチのチェロは朗々と歌い上げていて素晴らしい。
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2022年10月17日

CD28 ハイドン チェロ協奏曲 / ムスティラフ・ロストロポーヴィチ

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ムスティラフ・ロストロポーヴィチ(1927〜2007)は、チェロ奏者として高名だっただけではなく、指揮者としても活躍し、歌手であった妻の伴奏者としてピアノを弾いた。ショスタコーヴィチを始めとする作曲家たちから多くの作品を献呈されており、音楽家としての輝かしいキャリアを誇っていた。反体制作家のソルジェーニツィンをかくまったために当局の不興を買って、国籍をはく奪されていた時期もある。大変な親日家で、日本に住んでいたこともある。いつも「虎屋」の羊羹を差し入れていたタクシーの運転手さんが、フトコロの寂しいときに他所の羊羹を持っていったところ、「〇〇さん、羊羹はやっぱり虎屋ですね」と言われたとか。それが愛嬌になってしまうような、だれにでも好かれる人柄だったらしい。

このCDはハイドンのチェロ協奏曲、第1番と第2番を収録している。オーケストラは、モスクワ室内交響楽団を、バルシャイが振っている。ライヴ録音で、お世辞にも優秀な特性ではないのだろうけど、妙なナマナマしさがある。第1番がハ長調、第2番がニ長調で書かれており、引っかかるところがなくて流れるような曲想は、ロストロポーヴィチの勢い良く一筆書きするような名人芸を聴くにはもってこいのような気がする。(1963年)
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