2022年03月17日

CD45-46 ドラミング 他 / スティーヴ・ライヒ

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スティーヴ・ライヒのグループによる演奏で2枚のCDに「ドラミング パート1〜4」、「6台のピアノ」、「マレット楽器、声とオルガンのための音楽」を収録。「ミニマリズム」は同じパターンを延々と繰り返して、ちょっと変わる、またちょっと変わる……で単調な音楽をイメージしがちだ。わざわざ演奏者を動員しなくても、いまだったらプログラミングで何とかなりそうな、いや機械の方が正確にできて良いのでは?とか思う人もいるかもしれない。でも実際はダイナミックでグルーヴする、人でないと演奏できない世界だと思う。(1974年)
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2022年03月12日

CD44 シューベルト 美しき水車小屋の娘 / トーマス・クヴァストホフ

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本来はテノールの音域で書かれたとあり、クヴァストホフはバリトンなので移調されていると思われる。ピアノはユストゥス・ツァイエン。山枡信明氏による対訳が大変にありがたく、これを見ながら聴いた。「冬の旅」は極めつけに陰鬱だったけど、こっちも相当に陰鬱だ。いくら水車小屋の娘に想いを寄せても、結局は狩人にさらっていかれ、恋に破れて死を迎える……シューベルト自身が書いた詩ではなくても、こういう詩に魅せられたシューベルトは……いじけているというか、気の毒になる。難しい節回しだと思われれけど、歌唱は丁寧で、何よりクヴァストホフの声は美しく感じる。(2005年録音)
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2022年03月10日

CD43 ストラヴィンスキー 「ペトルーシュカからの3楽章」他 / マウリツィオ・ポリーニ

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表題曲の他にはプロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番」、ヴェーベルン「ピアノのための変奏曲」、ブーレーズ「第2ソナタ」を収録。「ペトルーシュカ」はもう凄いテクニックで、よくこんな演奏ができるものだと思ってしまう。この人の場合は、何を聴いてもそんな感想しか出てこないのかもしれない。ヴェーベルン、ブーレーズと後半は難しくなっていって、まばらな音に幽玄の世界に引き込まれ……気がついたら寝落ちしていそうだ。録音はピアノの音を余すところなく拾っているし、ヒステリックな音bも出ないので、素晴らしいと思う。(1971年、1976年録音)
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2022年03月08日

CD42 モーツァルト ピアノ協奏曲第14番、第26番「戴冠式」 / マリア・ジョアン・ピレシュ クラウディオ・アバド指揮 ウィーンフィルハーモニー交響楽団

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第14番は1992年のスタジオ録音、第26番は1990年のライヴ録音が収録されている。ピレシュはモダン・ピアノを力強いタッチで弾き、ペダルの効果もあって、きらめくような音色を聴かせてくれる。第14番の方が演奏の出来が良いように思うけど、第26番にはホールで聴いているようなライヴ感があって「音楽を聴いている」感じがする。スタジオ録音、ライヴ録音、それぞれの良さを一枚で味わえる。(1990年、1992年録音)
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2022年03月05日

CD41 J. S. バッハ ブランデンブルグ協奏曲 / トレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンソート

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ブランデンブルグ協奏曲はバッハが就職活動を兼ねて作曲したとも言われており、バッハにしては重くないと言うか、王侯貴族が好みそうな晴れがましい合奏協奏曲になっている。第1番から第6番まであるが、このCDには第1番から第3番までが収録されている。この曲にはド派手な演奏もあるけれど、どちらかと言えばひなびており、ゆったりと優雅な演奏に感じられる。ホルンに美味しい旋律が割り当てられても、古楽器だと合わせるのが至難なのか、もたついた感じを受けてしまうのはぼくだけだろうか? (J. S. Bach Brandenburgische Konzerte 1-2-3 / The English Concert Trevor Pinnock  1982 Deutsche Harmonia Mundi)
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