2022年04月19日

CD56 ショパン 4つのバラード 舟歌 幻想曲 / クリスティアン・ツィマーマン

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これほど透明感にあふれたピアノの響きは、珍しいのではないか。デリカシィに満ちた指使いだけではなく、おそらくはペダルを離すテクニックで音の濁りを防いでいるのだと思う。唯一無二の世界を作り上げている。選曲も渋くて、ゆったり身を浸すことができる。(1988年)

これで「111 黄」のボックスセットは、終了。よく知られた録音ばかりではなく、古楽からスティーヴ・ライヒまで幅広くカバーしていたと思う。長くクラシック音楽を聴いて来た人でも、全部持っている人はいなかっただろう。総じて録音が良く、とくにアナログ録音の成熟期だった1960〜70年代の音は滑らかでコクがあった。ドイツ・グラモフォンの老舗の風格を、あらためて感じた。
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2022年04月15日

CD55 ホアキン・ロドリーゴ アランフェス協奏曲 ある貴紳のための幻想曲 / ナルシソ・イエペス

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ロドリーゴによるギター協奏曲が2曲、収録されている。指揮はガルシア・ナヴァロ、オーケストラはフィルハーモニア管弦楽団と英国室内管弦楽団。イエペスと言えば「禁じられた遊び」、あるいは多弦ギターを操る人というイメージしかなく、しっかり聴いたことがなかった。透明感のある音色に加えて、格調の高さとスペイン人の熱情(アランフェスの第2楽章は凄い)を感じさせる演奏だ。とくに「ある貴紳のための……」は、自由な形式で書かれているということもあって、オーケストラとギターが溶け合って一つの世界を作り出している。(1978年、1980年)
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2022年04月13日

CD54 ソナタとエチュード / ユジャ・ワン

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これがグラモフォンでのデビュー・アルバムで、弱冠22歳での録音だ。ショパンのソナタ第2番、スクリャービンのソナタ第2番(幻想ソナタ)、リストのソナタに、リゲティのエチュードを挟んで三人の対比を浮かび上がらせるという、音楽史的に考えられた構成になっていて、それは彼女の意向らしい。テクニックは素晴らしいけど、演奏にクセを感じさせないというか、天真爛漫なユジャそのまんまという感じだ。スクリャービンのピアノ・ソナタは美しい曲で、これを聴けるだけでも良かったと思わせる。(2009年)
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2022年04月10日

CD53 カタログの歌 オペラ・アリア集 /  ブリン・ターフェル

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ウェールズ出身のバリトン歌手、ターフェルが30歳のときに録音したアリア集で、グラミー賞を受賞したらしい。伴奏はレヴァインが振った、メトロポリタン歌劇場管弦楽団。モーツァルト5曲、ワーグナーとヴェルディ2曲の他、オッフェンバック、グノー、ボロディン、ドニゼッティ、ロッシーニから1曲ずつと、各国語で歌っている。張りのある美声で、物語に引き込んでいくような説得力のある歌唱を聴かせる(1994年、1995年録音)
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2022年04月04日

CD52 リタ・シュトライヒ オペラ・アリア集

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リタ・シュトライヒ(1920〜1987)はソ連のアルタイ地方に生まれ、ドイツで育ったソプラノ歌手。コロラトゥーラの技巧、数ヶ国語で歌えるレパートリーの広さ、そして美貌も兼ね備えていたので、大活躍した人らしい。グラモフォンがプロモーション用に録音したものが、CD化されている。モーツァルトの「魔笛」の「夜の女王のアリア」ほか、ロッシーニ、ウェーバー、ヴェルディなど、全12曲で、古い録音でレンジが狭く、2曲を除いてモノラルだけど、聴きにくいということはない。(1954〜1958年)
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