2023年01月21日

未来のコーヒー

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ベトナムのインスタント・コーヒーをいただいた。「3 in 1」はコーヒー、砂糖、ミルクの三種混合ということ。「G7」とヘリコプターは、いわゆる先進国っぽいイメージなんだろうか。早速いただいてみたら……かなり強烈なお味だった。焙煎が深めということもあるのだろうけど、ガツンとした苦みが舌に来て、酸味や甘味は全く感じられない。ブラックで飲みたい人は少ないだろうから、最初から三種混合にしちゃうのは合理的だと思う。

ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー生産国になっている。でも栽培されているのはほとんどがロブスタ(カネフォラ種)で、アラビカ種はわずからしい。ロブスタは缶コーヒーやインスタントコーヒーなどに加工されるか、エスプレッソやアイスコーヒーに混ぜて使われることが多いらしい。コーヒー産業には欠かせない品種だけど、香りや味わいはアラビカ種に劣っている。でも生産性は高くて、標高の低い産地でも栽培できるし、耐病性もある。温暖化が進んでも生き残っていくのはロブスタで、アラビカは栽培が激減していくと考えれば、これは未来のコーヒーだ。
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2023年01月02日

コンゴ・レイク・チャングェ

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アフリカの珈琲でもっとも芳醇な味わいを得やすいのは、ケニアだ。コモディティ(普及品)のケニアAAやABでも十分に美味しく、多層的な味わいのボディ感とスパイシーな柑橘系の酸味が特徴だ。輸出産品として国がコーヒー産業の育成に力を入れてきたこと、農園の標高が高く土壌も良いこと、品種がSL28やSL32のブルボン種であることも幸いしているのだろう。日本ではあまり親しまれてこなかったが、ヨーロッパへの輸出が多かったようだ。ちなみにケニアでは紅茶の栽培も盛んで、「無農薬」をうたっているが、標高が高くて農薬が要らないのだと思う。

お正月なので、初釜を気取ってコンゴのレイク・チャングェという豆を焙煎してみた。この豆はケニアに近いテイストで、でもケニアよりは若干安い。ボディではケニアに劣るのだろうけど、ここまでクリアで見通しの良い味わいと、明るい酸味を備えた珈琲はなかなかない。ルワンダと同じく、ケニアの代用品的な位置づけなのかもしれないけど、ぼくはコンゴにぞっこんだ。あまり知られていない産地の豆は、なぜか応援してあげたくなってしまう。
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2022年11月02日

マクドナルドのコーヒー

マクドナルドに、実に40年ぶり?に入ってみた。べつにファストフードを蔑んでいるわけじゃなくて、ぼくはパンとご飯だったら、やっぱりご飯に流れるのだ。朝イチにだったので、「ビッグマック」とか「フィレオフィッシュ」とか、学生時代になじんだメニューがなくて、朝定食?みたいなやつばっかりでまごついてしまった。

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で、これについてきたコーヒーがけっこうイケるのだ。最初は量の多さにちょっとビビったけど、ほどよい苦みがベースになっていて、お店のコーヒーにありがちな嫌な酸味とかエグ味がない。おそらくは細かく挽いて豆の量は抑えているし、ロブスタも上手に入っていると思う。アフターテイストで満たされるような嗜好品レベルじゃないけど、ハンバーガーのおともとしては十分に美味しいコーヒーだ。
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2022年10月19日

布教活動

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甥っ子が家を買ったと聞いて、コーヒーミルをプレゼントすることにした。コーヒーミルには手回しの他に、電動ではプロペラ式と臼歯式があるけど、業務用に使われるのは臼歯式だ。家庭用ではカリタの「ナイスカットミル」や、富士珈機の「みるっこ」があるけど、どちらもずいぶん高価になってしまった。職人さんがいなくなったり、部品が高くなったり、日本の製造業も大変なんだと思ってしまう。でもラッキーコーヒーマシンの「Bonmac」ブランドだと、2万円弱で買える。

コーヒーは何と言っても豆の鮮度が肝心で、新鮮な豆を手に入れて、抽出する前に挽いて飲むのが良い。そこいらのスーパーにぶら下がっている豆、デパートのコーナーでディスプレイ棚に入っている豆は、もうダメダメなので、新鮮な豆を手に入れるのはハードルが高い。焙煎日を教えてくれる自家焙煎店で買うか、自分で焙煎するしかない。そこも問題なのだけれど、いずれミルがないとお話にならない。

コーヒー業界も心を入れ替えて、新鮮な豆を消費者に届けるように努力するべきだと思う。お湯を差しても膨らまないような豆は、お腹を壊さないという意味では賞味期限内であっても、嗜好品としての命は尽きている。新鮮な豆の美味しさに目覚めた消費者が増えれば、焙煎豆を冷凍で流通させる時代が来るかもしれない。みんなが新鮮なコーヒーを楽しむ時代がくれば、結局はコーヒーの地位も上がって、産地や業界にとって良いことになると思う。そのための、布教活動の一環なのであります。
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2022年08月13日

お外で淹れる

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出先で珈琲を飲むときには、小さなミルでぐりぐり豆を挽いている。申し訳ないけど、備えつけのがっちり酸化した凶悪なヤツは敬遠することにしている。アウトドア用のステンレスマグカップに、ダイソーで買った一杯用ドリッパーを載せて淹れると、そこは新鮮な豆だけあって湯沸かし室に香りが立ちこめる。ぼくが山登りするのを知っている人は、「良いですね、山にももっていかれるんですね」などと声をかけてくれるけど、「ええ、そうなんですよ……」と適当にお茶を濁してしまう。

マジに答えると、山登りでこんな悠長なことはしていられない。風で粉が飛んだり、カップに載せたドリッパーが倒れてしまったりする。抽出すればゴミになる。最大の難点はカフェインの利尿作用で、トイレに行きたくなることだ。こっそり「キジ撃ち」で済ませたとしても、しっかり補水しないと脱水症状になりかねない。だから温かいものが欲しい季節には、粒の麦茶を沸かして保温ボトルに入れることが多い。

ちょっとしたドライブに折りたたみの椅子を載せて、のんびり景色を眺めながら珈琲を楽しむのは良いと思う。このごろハマっているのが、「アルコールストーブ」。アウトドアでお湯を沸かすなら、ガスバーナーが手っ取り早いし自分も持ってはいるけど、「ゴーッ」という音がキカイ的で野暮ったいのだ。たしかにアルコールの火力は弱いけど、「エバニュー」のチタン製アルコールストーブは凄い。火力調節できないのと、火消しの蓋がついていないのはマイナスポイントだけど、すぐにお湯が沸く。
posted by あおのり at 10:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 珈琲