2022年05月12日

シグネイチャー・エディション / グエン・レ     2CD

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グエン・レ(1959〜)はベトナム系のフランス人。ジミ・ヘンドリックスがヒーローだったそうだけど、シンセサイザーなども操ってアジア風味のエスニックな音楽を作っている。ACTレーベルからCDを何枚もリリースしているが、これはそのベスト盤。数枚のアルバムからセレクトされているので、どんなギタリストか知るには好適だ。アコースティックもエレクトリックも器用にこなす人で、とくに巧みなアーミングを活かした伸びやかなトーンは素晴らしい。それもただ弾きまくるのではなくて、プロデュースに長けているという印象だ。型にはまった「フュージョン」ではなくて、違う景色を見せてくれる。(Nguyen Le Signature Edition  ACT)
タグ:ACT
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2022年02月03日

ファントム・ナヴィゲイター / ウェイン・ショーター    CD

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ウェザー・リポートが解散してからの、ウェイン・ショーターのアルバム。ショーターはハード・バップのテナー・サックスもどこに行くのか分からないようなアドリブが持ち味で、聴き手の想像力をふくらませるのが上手い人だと思う。セルフ・プロデュースで幻想的な世界が全開になっているはず……だったのだが、流行ものの呪縛から逃れることができなかったのか、耳障りかつ退屈な打ち込み音が全てをぶち壊しにしている。いまとなっては、陳腐ですらある。良い曲がそろっているのだから、打ち込みさえなければスカスカでも十分に聴きごたえがある作品になったはずなのに、残念な一枚だ。(Phantom Navigator / Wayne Shorter   1986 CBS)
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2021年12月01日

収束 / ソフト・マシーン    CD

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イギリスのプログレッシブ・ロック・グループのソフト・マシーンは、キーボードが主体のバンドで、ギタリストが不在だった。初めて迎えたギタリストがかのアラン・ホールズワースで、ウネウネと縦横無尽に弾きまくっている。ホールズワースの最高傑作と言われることもあるほどで、ほとんどソロをとる余地がなかったマイク・ラトリッジ(key)はこのアルバムを最後に脱退、ホールズワースもこの一枚で脱退してしまう。ヴォーカルも入っておらず、ロックと言うよりはフュージョンになり切っている。(Bundles / Soft Machine   1975 Harvest)
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2021年11月02日

ヴァーティカルズ・カレンシィ / キップ・ハンラハン    CD

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アメリカン・クラーベを率いるキップ・ハンラハン(perc)の、これは「ポップ・アルバム」だ。スティーヴ・スワロウ(el-b)が導いて、ジャック・ブルースが歌い、ディヴィッド・マレイ(ts)が咆哮する。とんでもなく豪華なメンバーで、言ってみればラテンとジャズとヒップホップのフュージョンをやっている。「ヒップホップ」というのは、「トラップ」というリズムでとんでもない低音の打ち込みも入っている。昔に貸しレコードからカセットにコピーして聴いていたときは、こんな低音が入っているとは思わなかった。ぼくが持っているのは、たまたまSACDのハイブリッド盤だ。(Vertical's Currency / Kip Hanrahan   American Clave 1985)
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2021年10月19日

サイド・アイ / パット・メセニー   CD

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パット・メセニーは少年時代から、共演することで多くのミュージシャンから学んで来た。今度は自分が彼らをサポートする番だということで、恩返しのプロジェクトを「サイド・アイ」と名づけた。初のアルバムはジェームス・フランシス(key)とマーカス・ギルモア(ds)と組んだ、オルガン・トリオのライブ。ちなみにギルモアは、ロイ・ヘインズ(ds)のお孫さんだとのこと。

パットは広大な音世界を完ぺきに作りあげたアルバムも良いけれど、ライブハウスに飛び入りしたような演奏も聴いてみたい。そんなファンのニーズに応えている。なつかしや「ブライト・サイズ・ライフ」も取り上げている。「ニューヨークのライブハウスにパットが出ると聞いて立ち寄ってみたら、まるで知らない二人とのトリオでどうしようかと思ったけど、聴いてみたら凄く良かった」、その疑似体験できる。ちなみに日本盤のみ「The Bat」が最後に収録されており、アンコール・ピースには良いだろうと思って、久々に日本盤を購入した。(Side Eye / Pat Metheny   2021 Metheny Group Productions)
posted by あおのり at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | フュージョン