2022年11月14日

ルートヴィヒスブルグ・コンサート / ライル・メイズ・クァルテット    2CD

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ライル・メイズ(1953〜2020)は、言わずとしれたパット・メセニー・グループをキーボード奏者として担っていた人だ。シンセサイザーをアコースティック楽器のように響かせて曲の雰囲気を作り上げていたし、ピアノによるソロも美しかった。数学や建築にも造詣が深く、実際にプログラミングや設計もしていたらしい。その一方で、ライヴハウスではこんなゴリゴリのジャズも演奏していたとは知らなかった。ボブ・シェパード(ts, ss)を迎えて、マーク・ジョンソン(b)、マーク・ウォーカー(ds)と組んで、PMGの「オーレ」も演奏している。間の活かし方や、ソロの構成力はPMGでの演奏から想像される範囲だけど、ストレート・アヘッドなジャズを演奏してくれているだけで嬉しくなってしまう。(The Ludwigsburg Concert / Lyle Mays Quartet  1993)
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2022年09月15日

虹の彼方に / 森山威男    CD

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森山さんは「演歌や童謡が好きだったのに、タイコを叩けるだけで芸大に入っちゃって、友だちと丸っきり話が合わなくて辛かった。ジャズをやるようになったけど、そこでもはまらなくて……」みたいな話を、ピットインでのライヴで話していた。そんな森山さんが、好きな曲を好きなようにやったと思われる演奏。つき合っているのは井上淑彦(ss, ts)、林栄一(as)、板橋文夫(p)、吉野弘志(b)の面々。ブラシのままドシャメシャに叩く森山さん、端正な歌心の井上さん、フリーキートーンとノンブレスで表現力を見せつける林さん、情念で鍵盤を押しこむ板橋さん、伸びやかな音でしっかり支える吉野さん、そしてライヴの雰囲気をそのまま録音した及川公生さん、みなさん素晴らしい。(Over The Rainbow / Takeo Moriyama   1995 Tokuma Japan)
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2022年05月27日

アンド・ユウヴ・ビーン・ウェイティング / クリス・ロムヘイム     CD

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これは予備知識もなくジャケ買いしたけど、内容も良かった。クリス・ロムヘイムは、ミネアポリスで活動しているピアニストらしい。マイナー・レーベルらしく手作り感のあるCDなのだけど、録音はナマナマしくて、たとえばピアノの「カキーン」な音は「カキーン」なままに入っている。11曲のすべてが自己の体験をもとにしたオリジナル曲で、スタンダードは演奏していない。しみじみと語るようなピアノで、ゴードン・ジョンソン(b)、ジェイ・エプスタイン(ds)のサポートも良い仕事をしていると思う。(...and you'vew been waiting? / Chris Lomheim Trio  1994う)
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2022年03月28日

ザ・キングダム / マッズ・ヴィンディング     CD

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マッズ・ヴィンディングと言えば、デューク・ジョーダンの「フライト・トゥ・デンマーク」でベースを弾いていた。控えめなプレイヤーと思っていたら、リーダー作では凝ったソロを披露している。つきあっているのはエンリコ・ピエラヌンツィ(p)と、アレックス・リール(ds)で、スタンダードとオリジナルの配分も良く、フリー・インプロヴィゼーションも1曲入っている。この三人はかつてともに演奏したときにとても波長が合っていたので、ファースト・テイクによるCDを作る意気込みだったとか。録音は全体的には良いが、曲によってはドラムが引っ込んだりする。(The Kingdom / Mads Vinding Trio   1993 Stunt Records)
タグ:stunt
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2022年03月09日

ウィー・スリー / スリー・フォー・オール     CD

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「スリー・フォー・オール」はデイヴ・リーブマン(sax,fl)、スティーヴ・スワロウ(el-b)、アダム・ナスバウム(ds)と、いずれ劣らぬ曲者ぞろいのサックス・トリオだ。リーブマンはコルトレーンの追従者から抜け出して、自分の言葉で音を紡いで来た。アドリブの切れ味は鋭く、感情表現も豊かだ。スワロウは「エレクトリック・ベース」と言うよりも、「ベース・ギター」で独特の味を出している。ナスバウムの頭脳プレイというか、色々な引き出しがあるのが面白い。録音もクリアで、臨場感がある。(We Three / Three For All  Dave Liebman Steve Swallow Adam Nussbaum  Challenge Jazz 2006)
タグ:Challange
posted by あおのり at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1990年〜