2022年01月24日

イントゥ・ザ・ブライト・デケイド / 守屋順子オーケストラ   CD

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守屋順子(p, arr)のオーケストラにとって、4枚目のアルバム。ビッグバンドで録音をしても、経費がかかる割には、たとえばピアノ・トリオやヴォーカルほどの売り上げは期待できない。アルバムを出すだけでも一苦労なのに、質の向上を目指して続けていくのは大変なことだと思う。東日本大震災の後に録音されたこのアルバムには、ビッグバンドの楽しさや表現の奥深さに満ちている。彼女の自作曲も素晴らしい。生々しい録音で、ホーン群が飽和せずにかつ跳ぶようにに鳴らしたいところ。再生装置への要求が高い。(Into The Bright Decade / Junko Moriya Orchestra   Spice of Life 2012)
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2022年01月16日

モーメンツ・イン・タイム / ティエリー・ラング    CD

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Bitppさんに教えていただいたスイスのピアニスト、ティエリー・ラング。ピアノのタッチはきれいだし、面白いことをやっているのに、日本での知名度はなくてCDを手に入れるのもちょっと難しい。アドリブの凄みを売り物にするジャズ・プレイヤーという感じはあまりなくて、曲作りや音響効果に工夫を凝らしている。初めのうちは耳になじむコマーシャルな音楽かと思ったけど、聴き進めるにつれて、あるいは聴き返すにつれて、これは存外に奥が深いのではないかと思うようになった。 Heiri Kaenzig(b)、Andi Pupato(perc)とのトリオで、イマジネーションの世界に誘ってくれる。(Moments In Time / Thierry Lang   2016 Universal)
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2022年01月01日

ウィッシュ / 大石 学     CD

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澤野工房の100枚目を飾ったのは、レーベルのオーナーが一目惚れしてフランスまで引っ張っていった、大石学(p)だった。かの地のベーシスト、ドラマーと「全てをワン・テイクで録る」と臨んだ録音は、曲に没入するような集中力に裏打ちされたものとなった。ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」の1曲目、あまりにも聴かれてしまっている「マイ・フーリッシュ・ハート」は、三人がそれぞれエヴァンス、ラファロ、モチアンに想いを寄せているのだろう、しみじみと沁みてくる。録音は鮮明でナチュラルだけど、ドラムスがわずかに引っ込みがちに感じる。(Wish / Manabu Ohisi Trio   Sawano 2010)
タグ:Sawano
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2021年12月20日

オード / ブラッド・メルドー      CD

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新しい音源だと思っていたら、もう10年前のだった。だんだん「昔の人間」になっていくのかと思うけど、どだいCDを引っ張り出して聴けるのは昔の人間なのだ。ブラッド・メルドー(p)、ラリー・グラナディア(b)、ジェフ・バラード(ds)による、硬派なピアノ・トリオ作品。聴き手に受けようとするでもなく、妙に尖がるわけでもなく、ただやりたいようにアドリブを繰り広げているように聴こえる。3曲が2011年の、他は2008年のセッションで構成されている。録音も鮮明で好バランスだ。(Ode / Brad Mehldau Trio   2012 Nonesuch)
タグ:Nonesuch
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2021年09月01日

ラスト・ダンス / キース・ジャレット   CD

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「ジャスミン」のセッションから、別テイク2曲も含めての未発表録音が発売されたのは、チャーリー・ヘイデン(b)の追悼だった。ヘイデンの晩年はポリオの後遺症に悩まされており、二人とも「別れ」を意識して、キースの自宅スタジオでセッションをしたのだろう。後半は Everything Happens To Me 〜 Where Can I Go Without You 〜 Every Time We Say Goodbye 〜 Goodbye と、意味ありげな選曲だ。一音、一音を慈しんでいる。(Last Dance / Keith Jarrett Charlie Haden  2014 ECM)
タグ:ECM
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