2022年07月31日

ポイント・イン・タイム / フレッド・ハーシュ    CD

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着物について「派手を通らない地味はない」と言った通人がいたそうだけど、しみじみ弾いているフレッド・ハーシュ(p)も若い頃はこんなスタイルだったのか、それともプロデューサーのホルスト・ウェーバーの仕掛けに乗っかったのか、アップテンポの曲ではゴリゴリに弾いてみせる。ドリュー・グレス(b)、トム・レイニー(ds)と組んだトリオに、曲によってはリッチ・ベリー(ts)、デイヴ・ダグラス(tp)が加わる。10曲中4曲がハーシュのオリジナルで、(10)Drew's Bluesでニューオリンズ風の祝祭的な盛り上がりで終わるのも良い。誇張のないナチュラルな録音だけど、ドラムが引っ込み気味なのが惜しい。(Point In Time / Fred Hersch  Enja 1995)
タグ:ENJA
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2022年07月22日

テリエ・リピダル ミロスラフ・ヴィトウス ジャック・デジョネット    LP

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ノルウェイの不思議系ギタリスト、テリエ・リピダルのリーダー作。ジョージ・ラッセルに師事をしたのに、コムズカシイ現代音楽みたいなアルバムを作る。そうかと思えばもろフュージョンのグループを作って、アルバムをECMから出す。ギターはアーミングとエフェクトを多用してふわふわで、フルートやキーボードなどもこなすマルチプレイヤー。おまけに奥さんは美人のポップシンガーで、これを不思議系といわず何と言おうか。

このアルバムは三人のメンバーがクレジットされているだけで、タイトルがついていない。困ったトリオレコード?が、「未知への飛翔」というダサい邦題をつけた。三人の個性がぶつかり合い、調和して曲を構成していくのが見事だ。涼しげな音で、蒸し暑い夏にはターンテーブルに載せたくなる。(Terje Rypdal Miroslav Vitous Jack DeJohnette   1978 ECM)
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2022年07月06日

カンヴァセーションズ・アット・ザ・ウェル / ボリス・コズロフ    CD

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ボリス・コズロフ(1965〜)はロシア生まれのベース奏者でチャールス・ミンガスを信奉しており、ミンガス・ビッグ・バンドのベーシストも務めている。生音がきれいでよく響いており、ぼくはひたすら力で押すようなミンガスよりも好きなベースだ。タイトルは「井戸端会議」で、コズロフが来日して耳にしたのかもしれない。初リーダー作は、オーソドックスなギター・トリオになった。

デヴィッド・ギルモア(g)はピンク・フロイドの人では、もちろんない。テクニックは申し分ないが、ソリッド・ギターをサラッと弾いている感じでちょっと物足りない。粘っこいブルーズのフィーリングとか、コケても何でも暴力的に弾きまくるとか、「オレはこういうのが好きなんだ!」というアクのようなものが欲しくなる。ルディ・ロイストン(ds)はしなやかなビートで、聴いていて気持ちが良い。ビル・エヴァンス、ミンガス、ウェイン・ショーター、キース・ジャレット……と、ジャズミュージシャンが書いた曲が、井戸端会議よろしく親密なインタープレイで演奏されている。(Conversations At The Well / Boris Kozlov  2016 Criss Cross Jazz)
タグ:Criss Cross
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2022年05月05日

星を消して / リカルド・ピニェイロ     CD

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リカルド・ピニェイロ(g)とマッシモ・カヴァーリ(b)のポルトガル勢に、オランダのエリック・イネケ(ds)による、ギター・トリオ。副題に「The Music Of Bill Evans」と1万円台前半で買えるあるように、ビル・エヴァンスの自作曲と愛奏曲で占められている。うっとりするようなリヴァーブの効いた「You Must Believe In Spring」に始まるが、録音が素晴らしく良い。「エヴァンスがギタリストだったら、どう弾くか?」という想像が元になっていると思われるし、そうなるとベーシストには高い技量が求められるが、カヴァーリはとても良いプレイをしていると思う。三人とも素晴らしいプレイで、アレンジも良く、ギター・トリオの名盤と言える。(Turn Out The Stars -The Music Of Bill Evans / Pinheiro - Ineke - Cavalli    2019 Challange Records)
タグ:Challange
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2022年04月21日

レッツ・フェイス・ザ・ミュージック / ラインハルト・ウィンクラー   CD

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オーストリアのドラマー、ウィンクラ―のリーダー作。写真からは暑苦しいオヤジを想像してしまうが、軽やかに歌うようなカネとタイコで、とくにハネるブラッシは巧いなあと思わせる。ハリー・アレン(ts)とボリス・コズロフ(b)は知っていたけど、ピアノ、アルトサックス、ヴォーカルが入る。スタンダードが中心の選曲で、ピアノ・トリオでも演るし、ゲストが入る曲もあるし、という感じだ。演奏は気楽に聴けるのに、きれいに鳴らすのが難しい録音で、とくにベースはもっこりし過ぎていて、低音がモヤつくオーディオだとちょっと大変だろうと思う。(Let's Face The Music / Reinhardt Winkler   2020 Challange Records)
タグ:Challange
posted by あおのり at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 2010年〜