2022年09月11日

山田貴子 類家心平 LIVE IN KYOTO

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類家心平(tp)は青森県八戸市出身で、海上自衛隊の音楽隊で6年間を過ごしてから上京した、言ってみれば現場たたき上げの人だ。山田貴子は音大でクラシックピアノを専攻してからジャズに転向していて、出自の異なる二人が十数年もデュオで活動してきたのが興味深い。このライブ録音では山田の自作曲が「蓮」の1曲で、あとはスタンダードナンバーや、面白いところではキース・ジャレットの「スパイラル・ダンス」が取り上げられている。類家のくすんだ音色と歌心、そして山田の反応性と間合いの取り方が絶妙で、音楽に引き入れられるような空間を作っている。その空間の雰囲気までもがしっかり録音されていて、目の前で二人が演奏しているような気分になってくる。インディーズ・レーベルの「信州JAZZ民」の健闘を祝いたい。(Takako Yamada & Shinpei Ruike  Live In Kyoto  2021 Shinshu Jazz Min)
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2022年09月02日

イン・モントリオール / チャーリー・ヘイデン エグベルト・ジスモンチ    CD

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モントリオール国際ジャズ・フェスティバルで、チャーリー・ヘイデンが行ったデュオ演奏の一枚。ドン・チェリーやゴンサロ・ルバルカバなど、他のミュージシャンとのデュオは別のレーベルから発売されているが、エグベルルト・ジスモンチ(g, p)の契約の関係で、このアルバムだけECMからリリースされたのだと思われる。ジスモンチ作が7曲、ヘイデン作が2曲、演奏されている。濃密なやりとりがあるのはもちろんだけど、それぞれの代表曲が続くので、リスナーとしてはお得な気分になる。二人だけの演奏だけど、オフマイク気味で臨場感のある録音だ。ガット弦を張ったヘイデンの、ぬめっとしたベースの音が温かく響く。(In Montreal / Charlie Haden & Egberto Gismonti   1989 ECM)
タグ:ECM
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2022年08月29日

CD79 ホセ・デ・トレス ソロ・カンタータ集 / エル・アイレ・エスパニョール

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ホセ・デ・トレス(1670〜1738)は18歳で王立礼拝堂のオルガン奏者になり、音楽の教育や作曲でも高名だった。このアルバムはマルタ・アルマハーノの独唱によるもので、宗教曲ではあっても、ギターをかき鳴らして歌うようなグルーブを感じるのが面白い。指揮をしているエドゥアルド・ロペス・バンゾはグスタフ・レオンハルトのお弟子さんで、スペインのバロック音楽に新しい光を当てている人らしい。(Joseph De Torres  Cantadas / Marta Almajano Al Ayre Espanol   1999 Deutsche Harmonia Mundi)
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2022年07月31日

ポイント・イン・タイム / フレッド・ハーシュ    CD

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着物について「派手を通らない地味はない」と言った通人がいたそうだけど、しみじみ弾いているフレッド・ハーシュ(p)も若い頃はこんなスタイルだったのか、それともプロデューサーのホルスト・ウェーバーの仕掛けに乗っかったのか、アップテンポの曲ではゴリゴリに弾いてみせる。ドリュー・グレス(b)、トム・レイニー(ds)と組んだトリオに、曲によってはリッチ・ベリー(ts)、デイヴ・ダグラス(tp)が加わる。10曲中4曲がハーシュのオリジナルで、(10)Drew's Bluesでニューオリンズ風の祝祭的な盛り上がりで終わるのも良い。誇張のないナチュラルな録音だけど、ドラムが引っ込み気味なのが惜しい。(Point In Time / Fred Hersch  Enja 1995)
タグ:ENJA
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2022年07月22日

テリエ・リピダル ミロスラフ・ヴィトウス ジャック・デジョネット    LP

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ノルウェイの不思議系ギタリスト、テリエ・リピダルのリーダー作。ジョージ・ラッセルに師事をしたのに、コムズカシイ現代音楽みたいなアルバムを作る。そうかと思えばもろフュージョンのグループを作って、アルバムをECMから出す。ギターはアーミングとエフェクトを多用してふわふわで、フルートやキーボードなどもこなすマルチプレイヤー。おまけに奥さんは美人のポップシンガーで、これを不思議系といわず何と言おうか。

このアルバムは三人のメンバーがクレジットされているだけで、タイトルがついていない。困ったトリオレコード?が、「未知への飛翔」というダサい邦題をつけた。三人の個性がぶつかり合い、調和して曲を構成していくのが見事だ。涼しげな音で、蒸し暑い夏にはターンテーブルに載せたくなる。(Terje Rypdal Miroslav Vitous Jack DeJohnette   1978 ECM)
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