
ヘンリク・グレツキ(1933〜2010)は、「悲歌のシンフォニー」で知られるポーランドの作曲家。弦楽四重奏曲第1番「すでに日は暮れて」は単一楽章からなっている。そして第2番の「幻想曲風に」は四つの楽章から成っている。現代音楽の小難しさ(十二音技法)はあるけど、それよりも哀しみと祈りに満ちた楽想と、クロノス・クァルテットの生き生きした演奏、録音の良さも相まって、聴きごたえのある作品だと思う。(Gorecki String Quartet No.1 and No.2 / Kronos Quartet 1993 Nonesuch)