2022年12月12日

Cloud9 / SHANTI       CD

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SHANTIはゴダイゴのトミー・スナイダーの娘さんで、オーディオ雑誌でも大人気のシンガーだった。ファッショナブルな「あっち側」の人がピアニストひとりを伴って、片田舎の公民館みたいなところでライヴをしてくれてからもう何年も経つ。「あっち側」とはこっちの勝手な思い込みで、聴いてみれば骨の髄からのミュージシャンで、楽しいひと時を過ごすことができた。大人気のシンガー「だった」と過去形になっているのは新作アルバムから遠のいていることもあるけど、近年はヒーラー、セラピストとしての活動に力を入れているようだ。

これは、その会場で買い求めたアルバム。スタンダードナンバーの「だれにも奪えぬこの想い」や「ハウ・インセンシティヴ」、大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」(英語)などに、自作曲。新しいけど大人が聴きたくなるような、上質なポピュラー・ソングが詰まっている。妙に作ったアレンジもないし、SHANTIのヴォーカルがちょっとハスキーな地声なのも良い。演奏も歌唱も素直で、それが彼女の持ち味なのだろう。(Cloud9 / Shanti   2012 Savoy)
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2022年11月06日

キャロル・シングス / キャロル・スローン     LP

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キャロル・スローンがフランク・ウェス(ts, fl)、ジミー・ロールズ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ジョー・ラバーベラ(ds)、そしてゲストにノリス・ターニー(as)を迎えて吹き込んだアルバム。エリントンを敬愛するスローンらしく「プレリュード・トゥ・ア・キッス」や、ビリー・ストレイホーンの「イスファハン」も歌っている。選曲のセンスが光っているし、腕利きが集まっているし、ご本人は円熟した歌いっぷりで悪いはずがない。惜しむらくは盛大にエコーがかかっている録音で、これはちょっとやり過ぎじゃなかろうか。(Carol Sings / Carol Sloane   1978 Teichiku)
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2022年06月07日

エラ・アンド・ルイ     LP

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ダミ声の歌と笑うラッパが売り物の「サッチモ」ことルイ・アームストロングと、ジャズ・ヴォーカルの女王エラ・フィッツジェラルドのデュエット・アルバム。バックを務めるのはオスカー・ピーターソン(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)にバディ・リッチ(ds)と名手ぞろいだ。オールスターものが大好物のヴァーヴでなければ、こんな顔合わせはあり得ないと思う。能天気な古き良きアメリカを感じさせる、能天気なアルバム。ソファでリラックスして、おおらかに楽しみたい。(Ella And Louis / Ella Fitzgerald And Louis Armstrong   1956 Verve)
タグ:VERVE
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2022年02月27日

アンド・ピアノ / ニーナ・シモン     CD

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ピアノ、もしくはオルガンの弾き語りによるアルバム。ニーナ・シモンは若い頃にクラシック・ピアノを本格的に学んだだけあって、歌手でこれほどピアノが巧い人はなかなかいないと思う。これを聴くと、彼女のルーツがジャズよりも、ゴスペルやフォークにあることを感じさせる。簡素な伴奏は聴き飽きないし、彼女の歌声の力強さがより前面に出ている。(And Piano! / Nina Simone   1968 RCA)
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2022年02月19日

イット・イズ・フィニッシュド / ニーナ・シモン    CD

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1974年、ニューヨークでのライヴ録音。ニーナのピアノの他には、スパニッシュ・ギターやタブラ、コンガ、シタールなど、伴奏には民俗楽器が多用されている。デュエットやギターとのかけ合いの妙など、多彩な楽しみが盛り込まれている。凄味を感じさせるのは6曲目の「Dambala」で、ハイチのヴードゥーの歌なのだろうか、スピリチュアルな世界に引きずり込まれるようだ。ライヴだけど録音もそこそこに良いし、グルーヴしている。(It Is Finished / Nina Simone   1974 RCA)
posted by あおのり at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴォーカル