2022年04月14日

十六世紀、テューダー朝の英国音楽 / タスト・ソロ    CD

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「オーディオ超絶音源探検隊」に掲載されていたので、取り寄せて聴いてみた。小型のオルガン、膝上で弾く鍵盤、ハープの三重奏で、「楽器の音はほぼ200Hz以上がメインなんですが、f特をとってみたら50Hz以下が中域並に伸びている」とあった。炭山アキラさんの25Hzまで伸びたシステムで聴くと、腰を抜かすらしい。でもその超低音は、ふいごや床鳴りの、言ってみればノイズなのだ。ぼくは10インチ口径のサブウーファーを使っていて、たしかに不気味な超低音が漂うが、「ふいご」と「床鳴り」に分離しては聴こえない。

16世紀の英国は、悪名高いヘンリー8世の時代にあたる。音楽そのものは素朴で、民衆のものという印象だ。きれいだし、楽しめる。タスト・ソロは古楽の演奏グループで、文献を発掘して当時の楽器を再現したらしい。(Early Modern English Music / Tasto Solo  2016 Passacaille)

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2021年12月19日

オフィチウム / ヤン・ガルバレク ヒリヤード・アンサンブル

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男声4人からなるヒリヤード・アンサンブルのグレゴリオ聖歌に、ヤン・ガルバレク(ss, ts)が加わっているこのアルバムは、ECMレーベル(しかもクラシックが主のNew Series)としては異例の150万枚のヒット作になった。その後2枚のアルバムが、続編でリリースされた。14〜15世紀に作られた曲を中心に構成されており、延々と続く人々の祈りを感じさせる、清々しい音楽。ぼくはキリスト教徒ではないけれど、「聖」の世界に浸っていると、こまごまとした世事はどうでも良くなってくる。(Officium / Jan Garbarek The Hilliard Ensemble   1993 ECM New Series)
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2021年10月14日

シャコンヌ 〜福田進一・プレイズ・バッハ   CD

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福島市音楽堂で収録されたこのアルバムは、哀しみをたたえた大曲の「シャコンヌ」で始まる。福田進一がギターで弾くのはリュート組曲ではなく、ヴァイオリンやチェロの無伴奏ソナタだ。ギターは音を延ばせないかわりに弦が2本多いので、装飾音がつけられている。テンポの設定も自由で、おしゃべりに興じたりしんみり語ったりの、「唄う」よりは「語る」演奏になっていると思う。録音が不鮮明との評もあるようだけど、音が重い(立派な)スピーカーだとそうなるのかもしれない。速くて軽やかなフルレンジで聴くと、さざ波のように音が広がるギター空間が立ち現れる。(Shin-ichi Fukuda Plays J. S. Bach   2000 Denon)
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2021年08月06日

マタイ受難曲 / カール・リヒター

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もう何年も前に、ジャズ喫茶の「不要CD売ります」の段ボールに入っていたのを、1500円でサルベージしたCD。でも3枚組のボリュームに恐れをなして、聴かないまま放置していた。それこそ受難の憂き目に遭っていたが、バッハの最高傑作のそれも決定的名盤として知られている。1958年のステレオ録音で、いまはSACDなどの高音質盤も出ているが、ノーマルのCDでも驚異的に音が良い。キリスト教に興味はないけど、バッハの篤い信仰と畏敬の念には心打たれる。(J.S.Bach Matthäus-Passion / Karl Richter   1958 Archiv)
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2021年07月28日

フラウエンロープ ハインリヒ・フォン・マイセン / セクエンツィア   CD

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フラウエンロープ(女性を賛美する者)とは、ハインリヒ・フォン・マイセン(1260〜1318)の呼称で、中世ドイツの詩人。魅力的な詩歌を多く残して、のちのマイスタージンガーたちに絶大な影響を与えたとされている。教会音楽ではないので、恋愛や追悼など、世俗的な詩を創作していたのだろう。ドイツ語が堪能だったら、ひととき中世に身をおくことができるのだろうか。曲調は明るくはなく、どこか物うげで内省的な印象を受ける。(Frauenlob  Heinrich von Meissen / Sequentia
2000 Deutsche Harmonia Mundi)
posted by あおのり at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | バロック・古楽