
MJQはミルト・ジャクソン(vib)、ジョン・ルイス(p)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)と同じメンバーで、20年以上の長きにわたって活動を続けた。このアルバムは、その最後のコンサート(その後には再演もあったけど)の模様を収録している。CD化されるときに、未発表音源が加えられてコンプリートになっているし、自分でも持っている。でも長年レコードで聴いていると、ついレコードで聴きたくなってしまう。昔よりも好みの音で鳴っているのを確認して、ニンマリする。これはオーディオ好きの特権なのだ。
演奏はもう何度もくり返して演奏してきた彼らだけに、すっかり手慣れた感じで披露している曲もあるし、「ジャンゴ」のように果敢に攻めている曲もある。すっかり完成形になってしまって緊張感が失われているとも言えるけど、MJQのレコードで何か一枚と言われたら、これになるのだろうか。録音も楽器のバランスが良く取れており、この時代のライヴ盤としては優秀だと思う。(The Last Concert / The Modern Jazz Quartet Atlantic 1974)
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