2022年05月30日

カールズ・ブルーズ / カーティス・カウンス     CD

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ハロルド・ランド(ts)、カール・パーキンス(p)、カーティス・カウンス(b)、フランク・バトラー(ds)のクヮルテットが3曲で、ジャック・シェルドン(tp)とジェラルド・ウィルソン(tp)が2曲ずつ加わっている。ホレス・シルヴァーの「ニカズ・ドリーム」は有名曲だけど、アレンジも各人のソロも快調で、とくにパーキンスのソロには閃きを感じる。ドラムのバトラーですら長尺のソロを披露する場面があるのに、カウンスはバッキングに徹している。録音は音質そのものは良いが、左右チャンネルは泣き別れしている。(Carl's Blues / Curtis Counce Group  1957-58 Avid Jazz)
タグ:contemporary
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2022年05月24日

エクスプローリング・ザ・フューチャー / カーティス・カウンス    CD

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「ノーヘルで宇宙遊泳はないよね」と小学生にツッコまれそうな、カバーアート。タイトルもまた仰々しく「未来探検」だけど、中身はそんな大それたジャズではない。マイナーレーベルのDootoからリリースされたこの録音にはハロルド・ランド(ts)、ロルフ・エリクソン(tp)、エルモ・ホープ(p)、フランク・バトラー(ds)がつきあっている。エリクソンは知らなかったが、スウェーデンの人で力強いブロウを聴かせてくれる。何と言ってもこの盤の目玉はマイナーなピアニスト、エルモ・ホープが自作曲を4曲もひっさげて参加していることだ。特徴のある曲作りと演奏で異彩を放った人だけど、こんなところで聴けるとは思わなんだ。ハロルド・ランドは相変わらずの安定感を見せつけてくれる。(Exploring The Future / Curtis Counce Quintet   1958 Avid Jazz)
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2022年05月22日

ソウルヴィル / ベン・ウェブスター

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ベン・ウェブスター(ts, 1909〜1973)はコールマン・ホーキンスの流れを汲んだ人で、晩年を過したアムステルダムで亡くなった。これは48歳のときの録音で、オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、ハーブ・エリス(g)、スタン・リーヴィー(ds)と組んだクインテットによる演奏だ。瀬上保男氏のライナー・ノートによると、ダウンビート誌の評価で5点満点中の4.5点を与えらえており、スイングジャーナルのゴールド・ディスクにも選ばれている。

アップテンポでモリモリと攻めるのではなく、ゆったりとした曲でユーモアをかもしだすような演奏だ。太い筆にたっぷり墨を含ませた、遊びごころに満ちた書を思わせる。渋い魅力を放っているのは確かだけど、名盤とまでは言えないのではないか。ウェブスターはSP盤の時代に全盛だったので吹き込みが少なく、LPで聴けるというだけで高評価をもらっていたのかもしれない。モノラル録音。(Solville / The Ben Webster Quintet   1957 Verve)
タグ:VERVE
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2022年05月18日

ユー・ゲット・モア・バウンス・ウィズ・カーティス・カウンス     CD

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若い女医さん?が胸に聴診器をあてて、恍惚の表情を浮かべる……って、かなりワケのわからんデザインだ。死にかけていたお婆さんが「おお、生きてるぞいっ」だったらまだ分かるけど、そんなの誰も見たくないだろうしなあ……とか下らないことを考えてしまう。もっとマトモなタイトルとジャケットだったら、「ウェスト・コースト・ジャズの傑作」として日本のファンに愛されていただろうにと残念だ。

カーティス・カウンス(b)の他には、ハロルド・ランド(ts)、ジャック・シェルドン(tp)、カール・パーキンス(p)、フランク・バトラー(ds)と、名手がそろっている。出だしからありきたりではなく、シンバルの強烈な一閃で始まる。マイナー・レーベルにリーダー作を吹込んで夭折した、パーキンスをたっぷり聴けるのは嬉しい。この人はロカビリーの歌手と同姓同名で、子ども時代に事故で左腕の自由を失ったが、絶妙なコンピングのスタイルを作り上げた。ランドは良くスイングするし、安定感も抜群だ。シェルドンはこれほどの切れ味があるのに、なぜゆえコメディアンみたいなことを熱心にやっていたのか不思議。バトラーの小気味良くスイングするドラムは心地良い。リーダーのカウンスが一番目立たないのだけれど、全体に目配せをしながら安全運航に努めていて、これぞベーシストの鑑と言えるだろう。(You Get More Bounce With Curtis Counce / Curtis Counce Group   1957 Avid Jazz)
タグ:contemporary
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2022年05月09日

コラボレーション・ウェスト / テディ・チャールズ     CD

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カーティス・カウンス(1926〜1963)は、ウェスト・コーストではリロイ・ヴィネガーとならぶベース奏者だった。ニューヨークにいなかったこと、ソロを取らなかったこと、そして何より早死にしたことで、いまや名前が残っていない名手になってしまった。Avid Jazzの2枚組シリーズは、こういう人も取り上げてくれていて嬉しい。

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アルバム4枚が2枚組のCDに収まっているシリーズで、その始まりからして本人名義ではない。テディ・チャールズ(vib)、ショーティー・ロジャース(tp)、ジミー・ジュフリー(ts, bs)、シェリー・マン(ds)と一緒に吹込んでいる。1曲だけショーティー・ロジャースの曲が取り上げられているが、あとの6曲はテディ・チャールズの自作曲だ。いずれも一筋縄ではいかない、コムズカシイ曲なんだけれども、それでスイングしようというのだから、困った人だ。

テディ・チャールズという人は実験的な音楽をやっていたので人気がないけど、強靭な打鍵と疾走するフレーズからは、非常なテクニシャンだったことが推測される。ショーティー・ロジャースも切れ味の鋭いプレイを披露しており、こんなに巧い人だとは知らなんだ。シェリー・マンのスティック(ブラシやマレットではなく)も、冴えわたっている。肝心のカウンスの音が控えめなのがちと残念だが、堅実なプレイでソロを支えている。このアルバムはほとんど世に知られていないようで、何とか陽の目を見せてやろうという心意気で収録されたのではないだろうか。(Collaboration / Teddy Charles  1953 Avid Jazz)
タグ:PRESTIGE
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