2021年11月05日

シカゴZ(市俄古への長い道)   CD

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シカゴの7作めのアルバムは、最後の2枚組アルバムとなった。当初はシングル・アルバムでジャズからの影響を反映したインストゥルメンタルを作ることにしたのだが、セールスを気にするプロデューサーの意向でポップ路線の一枚を加えたらしい。考えてみればヴォーカル専任のメンバーがいないので、インストだけもアリなのだ。LPのジャケットは革細工のように、エンボス加工が施されていたらしい。CDでは1枚にまとまり、革細工の手触りを楽しむこともできない。

1枚目のインストはジャズと言うよりはフュージョンで、当時の流行を考えれば、こういうこともやってみたくなっただろう。粗削りだった初期シカゴよりも洗練されているし、これまであまり表に出なかったホーン・セクションやドラマーのプレイにも光を当てている。2枚目の渋々つけ足した?歌ものの方は、急造りのためか全員で曲を書いており、ビーチ・ボーイズがコーラスで入っていたりして、これはこれで楽しめる。(1974年)
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2021年11月01日

シカゴY (遥かなる亜米利加)   CD

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シカゴ6番目のアルバムは、プロデューサーのジェイムス・ウィリアム・ガルシオがコロラド州に建てた「カリブ・スタジオ」で録音された。後年にガルシオは解雇されているが、メンバーは毎日のようにステージをこなしながら、その合間をぬって録音させられていたらしい。最初のアルバムから4年の中で、よくこれだけやって来たと思う。ロバート・ラムのピアノがフィーチャーされて、ホーンが入っていない曲もあり、テリー・キャスのギター・ソロもあまりない。「オオッ!」と思うのは、こってり味の効いたスライド・ギターだ。10b曲目の「明日への願い」(In Terms of Two)は良い曲だなーと、しみじみ思う。中学生の頃はラジオで聴いていたのに、いま良い音で聴けるのは、何だか不思議な気分だ。(ChicagoY  1973)
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2021年10月25日

シカゴX    CD

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「シカゴW」にあたるのはカーネギーホールでのライブで、これは何とLP4枚組だったそうだ。シカゴは5作目にして、初めてのシングル・アルバムを出した。「V」で見せつけた多彩な側面を、ぎゅっと凝縮して結晶化させたようなアルバム。のっけからワルツ?と思ったけど、6/8拍子の曲から始まる。「サタディ・イン・ザ・パーク」は大ヒットだったけど、「ダイアローグ」のギター、ベース、ドラム、ブラス、コーラスの絡みあった演奏力は凄みすら漂わせる。これは、凄いアルバムだ。(Chicago 5  1972)
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2021年10月21日

シカゴV   CD

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シカゴの3作目のアルバム。デビューから2枚組のアルバムを3回、リリースしたことになる。シングルカットは「Free」と「Low Down」の2曲で、5曲目からは3つの組曲となっている。カントリーから正調アメリカン・ロック、ファンク、プログレ、フリー・ジャズ、果ては詩の朗読まで幅広くカバーしており、アレンジも多彩になっている。ポップになっていった前作からの揺り戻し(批判されたのかもしれない)を通り越して、破天荒というか、「俺たちにはこれだけの引き出しがあるんだぜ」とひとつひとつ開けて見せたような作品だ。ホーンは使いどころを限って咆えており、より効果的になっている。(Chicago 3rd  1971)
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2021年10月13日

こわれもの / イエス    LP

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このアルバムから、リック・ウェイクマン(key)が参加。前任のトニー・ケイはオルガン奏者を貫きたくて脱退したらしいが、ウェイクマンはピアノ、ハモンド・オルガン、メロトロン、ミニ・モーグ・シンセサイザー、クラヴィネットなどの鍵盤楽器を周りに積み上げて弾いていた。この「こわれもの」から「危機」、「海洋地形学の物語」まで、彼が参加していた頃を黄金期とするファンは多いと思う。

冒頭の「ラウンドアバウト」から「イイ!」と思ってしまうのは、曲の良さだけではなくて、音も良いからだ。ぼくが持っているのは新鮮プレスの「見本盤」で、テープノイズもしっかり入っているし、アコースティック・ギターがすぐそこで弾いているようにナマナマしい。表題は「録音時の関係性」ということで、だからメンバーのソロが収められているのだろう。それとも「ソロをやらせろ」でそんなことになってしまったのか。今もって古びていない(←ジジイだから、そう思うのかも)し、演奏力は圧倒的だ。当時は「ロックでこんなことまでできるのか」とみんなびっくりしたのではないだろうか。(Fragile / Yes   1971 Atlantic)
posted by あおのり at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック