2022年08月01日

密会 / ハミングバード     CD

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ハミングバードは、第2期ジェフ・ベック・グループの人たちが親分に置いてけぼりにされて?活動を始めた。もともとスタジオ・ミュージシャンたちなのでバラバラに戻っても良さそうなものだけど、それだけ一緒にやっていて気持ち良かったということなんだろう。これは彼らの二枚目のアルバムで、高校時代だったか、FM放送でまるごと流されたのをラジカセで録音して、何回も聴いたものだった。こんなエロいジャケットだったとは、知らなんだけど。長いこと廃盤だったけど、紙ジャケットで初CD化された。

とにかく、音がカッコいいのだ。「グルーヴ・マスター」バーナード・パーディーのドラムはみんなが絶賛する通り、タイトに決まっている。それだけじゃなくて、ボビー・テンチのしゃがれて熱っぽいヴォーカル、バーミー・ホランドのソウルフルなギター、クライヴ・チャーマンのツボを押さえたベースライン(ハーモニカも達者)、マックス・ミドルトンの絶品フェンダー・ローズ。聴きどころが満載だし、滑らかな「フュージョン」ではなくて、ゴツゴツとゴキゲンな「ファンク・ロック」なのが嬉しい。わずか4日間で録音が終了したというだけのことは、ある。(We Con't Go On Meeting Like This / Hummingbird  1976 A&M)
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2022年07月15日

アンプラグド / エリック・クラプトン

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カバーのデザインはこれ以上なく安っぽく、最悪の部類に入る。後述するけどオーディオ的にも最悪で、それでも名盤に数えられているのは企画勝ちだ。「アンプラグド」(つまりはアンプにつながない)のMTV番組で15曲を弾き語りした音源が、そのままCD化されている。アンプラグド・ブームを代表する作品となり、グラミー賞をもらっている。

腕利きのサポートメンバーは気心の知れた人たちで、くつろいだ雰囲気でステージが進行していたようだ。クラプトンが少年時代に親しんだブルーズ・ナンバーに、亡き子に捧げた「ティアーズ・イン・ヘヴン」や「いとしのレイラ」がちりばめられている。簡潔に言い切る切れ味の良いギター、そして表情豊かなヴォーカルで、ブルーズマンとしてすっかり成熟したクラプトンを無加工で味わえる一枚。ただし音はパキパキと妙に硬くて、トーンコントロールで高音を絞ってやらないと耳に刺さってくる。それに曲間になると、「ぶぉーん」とけっこうなノイズが乗っていたのが分かる。(Unplugged / Eric Clapton   1992)
posted by あおのり at 21:23| Comment(2) | TrackBack(0) | ロック

2022年07月04日

危機 / イエス     CD

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アルバムで3曲しか入っておらず、中でも「危機」は20分近くの大作だ。前作の「こわれもの」と同じメンバーで、さらに曲作りが精緻になっている。演奏も高度だけれど、ジョン・アンダーソンのヴォーカルが光っている。彼はかなり能天気な人らしいけど、だからこその「天使の声」なのかもしれない。シャウト系のヴォーカルだったら、とても20分は聴き続けられない。「同志」(And You And I)は、おそらくはスティーヴ・ハウ(g)が大好きなフォーク(息子を「ディラン」と名づけたほど)を発展させた曲で、アメリカではヒットチャートに食い込んだ。難曲は「シベリアン・カートゥル」で変拍子とポリリズム、さらにはリズムを刻まないベースで、ここまで行くと変態なんだろうけど、ロックの発展形に聴こえるのが不思議だ。

なるべく大音量で、音が広がるようなセッティングで聴きたい。そうでないとちゃちに感じて、しらけてしまう。それとCDに入っているボーナス・トラックは聴いてはいけない。少なくとも続けて聴くのは、NGだと思う。ぼくが持っているのはボックスのCDだけど、つるんとした音が大音量(ダイナミックレンジが狭い)で入っている。リマスタリングでそうなってしまったのだろうけど、本当のところはLPで聴きたいアルバムだ。(Close To The Edge / Yes   1972 Atlantic)
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2022年05月14日

ダウン・トゥ・ゼン・レフト / ボズ・スキャッグス    CD

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「シルク・ディグリーズ」の次にリリースされたアルバム。前作でブレイクして肩の力が抜けたのか曲が軽くコンパクトにまとまっており、ロックよりもソウル色が強くなっている。バックバンド(TOTO)の演奏はタイトな音作りで、ジェフ・ポーカロのドラムは心地よいグルーブを生んでいるし、スティーヴ・ルカサーのソロも聴ける。ロックスターは売れてくるとお肉たっぷりになる人が多いけど、ボズはスマートなまんまで偉いと思ってしまう。AORの傑作。(Down Two Then Left / Boz Scaggs   1977)

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2022年04月29日

ミドル・マン / ボズ・スキャッグス    CD

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楽曲のほとんどは大物プロデューサーになったデヴィッド・フォスター(key)が提供し、TOTOの面々やレイ・パーカー Jr.(perc)など、腕利きが寄ってたかって作り上げたアルバム。ボズの中にいた粗削りなロック野郎はどこかに行ってしまい、ストリングス、ホーン、コーラスも入ったアレンジは、すっかりお手のものという感じで洗練されている。ボズはこのアルバムを出してからリタイアして、レストランの経営に乗り出したそうだけど、もうやるだけやって(やらされて?)飽きてしまったのだろうと思う。もちろんアルバムの出来は良くて、AORの名盤と言われているだけのことはある。(Middle Man / Boz Scaggs   1980)
posted by あおのり at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック