
フェデリコ・モレーノ・トローバ(1891〜1981)は、セゴビアに14曲からなるギター曲集「スペインの城」を献呈して、セゴビアはうち8曲を録音した。このアルバムではアナ・ヴィドヴィチが14曲の全曲の他、「マドリードの門」など、モレーノ・トローバの作品を弾いている。明るく張りのある音色で、軽々と弾きこなしている。いくぶん情趣に欠ける気もしないではないけど、何しろ25歳のときの録音なのだから、天晴(あっぱれ)で良いのではないだろうか。鮮明な録音だけどマイクはオン気味なので、すぐ目の前で弾いてもらっているような錯覚に陥る。(Federico Moreno Torroba Guitar Music 1 / Ana Vidovic 2005 Naxos)