2021年10月06日

ストールン・パールズ / オイスター・デュオ   CD

stolenpearls.jpg

ピアノとベースのデュオはジャズには沢山あるけど、クラシックではピアノとチェロがスタンダードだ。これはウクライナ出身のアンナ・フェドロヴァ(p)と、ボストン出身のニコライ・シュヴァルツ(b)による夫婦デュオだ。ヒナステラ、シューマン、ショスタコーヴィチなどの曲をアレンジして聴かせてくれる。レーベルのカラーなのか、あるいはチェロとピアノの組み合わせに慣れたリスナーに向けているのか、音が明るくてコントラバスが細くピアノが薄く感じられる。優しくて親密だけど、ちょっと散漫か。オリジナルの編成なのだから、自作や委嘱でオリジナル曲を演奏すると良いと思う。(Stolen Pearls Oyster Duo / Anna Fedorova & Nicholas Schuwarz  2021 Channel Classics)
posted by あおのり at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック 室内楽

2021年09月09日

モーツァルト ディヴェルティメント K.563 / 若松夏美 成田寛 鈴木秀美   CD

divertimento.jpg

「ディヴェルティメント」は日本語では「喜遊曲」で、王侯貴族をもてなすための音楽らしい。でもモーツァルトが晩年に書いたこの作品は、ライナーノートで鈴木秀美氏が書いているように「機会音楽というにはあまりにも質の高い室内楽」のように感じられる。三本の弦楽器でスカスカであるがゆえに、あえて空間を活かすような演奏になっていて、わずかでもピッチやタイミングが狂ってしまうとアウトになりそうで、至難な技がこめられている。癖のない素直な録音で、すぐそこで弾いているような気もしてくる。(Walfgang Amadeus Mozart Divertiment / Natsumi Wakamatsu Hiroshi Narita Hidemi Suzuki   2013 Arte dell arco)
posted by あおのり at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック 室内楽

2021年06月12日

フランス ヴァイオリン・ソナタ集 / ジャン・ジャック・カントロフ  CD

kantorowfrenchviolinsonatas.jpg

カントロフは指揮にまで活動の場を広げたが、グレン・グールドに激賞されてヴァイオリニストとしてデビューした人らしい。ドビュッシー、ラヴェル(よく知られているト長調ではなく、単一楽章の遺作)、ルクーのヴァイオリン・ソナタが収められている。ピアノはジャック・ルヴィエで、カントロフの作為なく歌うヴァイオリンを鼓舞し、ひきたてている。ルクーはフランクの弟子で、24歳で腸チフスで亡くなったが、とことん美しい曲だと思う。(French Violin Sonatas  Debussu - Ravel - Lekeu  Jean-Jacoues Kantorow   1987 Denon)
posted by あおのり at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック 室内楽

2021年05月11日

パッション / 塚越慎子    CD

passion.jpg

マリンバ奏者、塚越慎子(つかごし のりこ)の2枚目の作品。ピアソラなどによるタンゴの曲と、狭間美帆に委嘱した「アメリカ組曲」で構成されている。マリンバという楽器には、樹木と金属の共鳴管、そしてマレットの三者が醸し出す瞬発力と深みを感じるが、そんなマリンバの響きを余すところなく伝えている。コンサートのライブ感も含めて、録音は素晴らしい。(Passion / Noriko Tsukagoshi   2013 Octavia Records)
posted by あおのり at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック 室内楽

2021年04月26日

チェロ・リサイタル / ミクロシュ・ペレーニ

miklosperenyi.jpg

ハンガリーのチェロ奏者、ミクロシュ・ペレーニの Wigmore ホールでのライブ盤。ピアノはデーネシュ・ヴァールヨンで、バッハの無伴奏チェロソナタ第3番、ブリテンとブラームス第2番のチェロソナタ、アンコールにショパンのチェロソナタ第3楽章の順に演奏されている。非常に開放的というか、悪く言えば遠くで聴いているような録音で、ホールの響きが乗っている。ペレーニはまずチェロの音色自体が、とてもきれいだと思う。ブリテンでの激しさと、ブラームスでの美しさが好対照を見せている。(Miklos Perenyi & Denes Varjon   Bach, Brahms, Britten   Wigmore Hall Live 2009)
posted by あおのり at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック 室内楽