
パサデナ市民会館での2セッションを2枚の10インチ盤にして、さらにLPにまとめたものと思われる。ワーデル・グレイ(ts)の他にはヴィド・ムッソ(ts)、ベニー・カーター(as)、ハワード・マギー(tp)、アーニー・ロイヤル(tp)、ヴィク・ディッカーソン(tb)、エロール・ガーナー(p)、アーノルド・ロス(p)、バーニー・ケッセル(g)、アーヴィング・アシュビー(g)、レッド・カレンダー(b)、ハリー・バビソン(b)、ジャッキー・ミルス(ds)、ドン・ラモンド(ds)とクレジットされているが、誰がどっちのセッションに出ているのか、分かる人には分かるのだろうけど、ぼくは何人かしか見当がつかない。録音年代が古いこともあって(SP盤の板起こしか)、お世辞にも良い音とは言い難い。それでもガーナーのソロピアノ「テンダリー」や、ハワード・マギーの溌剌としたプレイは耳を傾ける価値があると思う。(Way Out Wardell / Wardell Gray 1947 Avid Jazz)