2022年09月24日

シェリー・マン・アンド・ヒズ・メン・アット・ザ・シェリーズ・マン・ホール   vol. 2   CD

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vol. 1の熱気がそのままvol. 2に引き継がれる。ウェスト・コーストのジャズはコテコテにアレンジされた録音もあるけど、この録音は「せーの」で好きなように演奏している。別にアレンジなんかに頼らなくても、こんなにゴキゲンにできるんだぜ俺たちは……みたいな心意気を味わえる。ドラマーがリーダーのグループだけど、長ったらしいドラム・ソロを聴かせるわけでもなく、メンバーのサポートに徹して要点を締めているのは清々しい。最後のメンバー紹介のアナウンスはシェリー・マン自身によるものだろうけど、早口であっけなく、シャイな人だったのだろうか。(Shelly Manne & His Men at The Manne Hole vol.2   1961 Contemporary)
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2022年09月21日

シェリー・マン・アンド・ヒズ・メン・アット・ザ・シェリーズ・マン・ホール   vol. 1   CD

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シェリー・マン(ds)は、「シェリーズ・マン・ホール」の名前でクラブを経営していた。このアルバムはそこでのライヴを録音したもので、つきあっているのは豪華メンバーだ。コンテ・カンドリ(tp)、リッチー・カミューカ(ts)、ラス・フリーマン(p)の手練れに、チャック・バーグホーファー(b)は24歳でこれがデビュー戦だったらしい。じっくり聴くとフロントマンの二人、カンドリの伸びやかな歌い回しと、カミューカの猛烈なスイングは素晴らしい。フリーマンもスタジオ録音のときよりも、弾きまくっている。(Shelly Manne & His Men at The Manne Hole vol.1   1961 Contemporary)
タグ:contemporary
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2022年08月15日

ジョン・コルトレーン・プレイズ・ザ・ブルーズ     LP

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コルトレーンのアトランティック盤では「ジャイアント・ステップス」と「マイ・フェイバリット・シングス」がつとに有名で、このアルバムは地味な存在だ。コルトレーンは「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれる、絶え間なく音を散りばめるような奏法で、ジャズを難しくしていたことは否めない。なのでブルーズという簡明な枠組みの中で、コルトレーンの情念を注ぎこませるという目のつけどころは悪くないし、結果的に聴きやすいアルバムに仕上がっている。だけど「ジャイアント・ステップス」に収録されている2曲のブルーズ、「ミスター・P.C.」と「カズン・メアリー」に比べて印象が薄いのが残念だ。それはこのアルバムだとブルーズばかりが続くからなのか、共演メンバーの違いによるものなのか、何なのだろう? ルーズでリラックスした雰囲気に浸りたいときには、良いアルバムなのかもしれない。(John Coltrane Plays The Blues  1960 Atlantic)
タグ:ATLANTIC
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2022年08月08日

ムーンビームス / ビル・エヴァンス    CD

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スコット・ラファロ(b)を交通事故で失ってから、ほぼ1年後の録音。ベースはラファロと同い年のチャック・イスラエルが務めている。企画としては「甘いバラード集」なのだろうけど、ピアノの音がひしゃげているし、ポール・モチアンのドラムはこれが「ワルツ・フォー・デビー」と同じ人なのかと思うほど聴こえない。「ワルツ・フォー・デビー」だったら、冒頭のシンバルのシズル(鋲)の震えにヤラれる人だって、少なくないだろうに。

肝心のエヴァンスのプレイはオリジナルの「Re Person I Knew」と「Very Early」の2曲を吹き込んだセッション以外は、 何となく弾いている感じがつきまとう。さすがに腐っても鯛と言える質は確保しているけど、エヴァンスならでは閃光が欲しくなる。イスラエルはラファロと比べられて割を食った人だけど、ベースの音は美しいしラインも安定している。バリバリと破けたような音で攻めて来るラファロとは、また違った良さがある。

いま聴いているのは1997年発売のビクター盤で、「20bit K2」によるマスタリングだ。持っているのを忘れて買ってしまい、ダブっているのが2007年発売の「DSDマスタリング」による「至高のアコースティック・サウンド」。聴き比べてみると後者はワイドレンジで艶やかな感じがするけど、音のカドが丸くなっているというか、鮮度が落ちている。20年の間にマスターテープが劣化したのもあるだろうけど、ハイファイ感を出すためのイコライジングが悪さをしている印象だ。(Moon Beams / Bill Evans Trio   1962 Riverside)
タグ:RIVERSIDE
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2022年08月06日

ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス / チック・コリア    LP

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チック・コリアはマイルスのバンドを経て「リターン・トゥ・フォーエヴァー」で大ブレイクする以前には、シリアスなジャズを追求していた。これは二枚目のリーダー作になるが、ジャズ・ピアニストとしてのチックが全面開花している。めくるめくインプロヴィゼーションはスリルに満ちているし、ミロスラフ・ヴィトウス(b)とロイ・ヘインズ(ds)とのインタープレイも良い。制作したレコード会社は一切の制限をつけずに、チックと契約したそうだ。チックはスタインウェイ本社に出向いてピアノを選び、共演者も曲目も自分で選んで、見事にその期待に応えたことになる。長く聴き継がれるべき、ピアノ・トリオの大傑作盤。(Now He Sings, Now He Sobs / Chick Corea  1968 Solid State)
posted by あおのり at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1960年〜