2022年07月28日

おもいでの夏 / ザ・ニュー・サウンド・カルテット    CD

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ジョー・ロック(vib)、ジェフリー・キーザー(p)、エド・ハワード(b)、テリオン・ガリー(ds)によるグループ。ロックとキーザーのデュオでの演奏も2曲収録されていて、この二人が中心になっているのだろう。とはいえ、ベースとドラムの聴かせどころもしっかり用意されていて、そこはMJQと違うようだ。アレンジも凝っていて、手垢のついたスタンダードも別の切り口から楽しめる。ロックは1959年生まれなので録音当時は40代に入りかけのところ、中堅のバリバリと言った感じか。ごく速いフレーズでも、全くブレないタイム感が凄い。ちなみにゲイリー・バートンは、さらに16歳年上だ。これも、クインのマスターにいただいた一枚。(Summer Knows / The New Sound Quartet  2004 Eighty-Eights)
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2022年07月10日

コラボレーション / ハンク・ジョーンズ     CD

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クインのマスターにいただいた一枚。エルヴィン・ジョーンズ(ds)はサド(tp)、ハンク(p)のジョーンズ兄弟の末っ子で、しかも兄たちが物心ついてから生まれたので、「ベイビー」扱いされて育ったそうだ。ハンクはリチャード・デイヴィス(b)との未発表曲をエルヴィンの追悼盤として世に出すにあたって、年下のきょうだいたちよりも長生きしている悲しみをライナー・ノートにつづっている。

正直に言ってこの二人の音楽的な相性は合わないし、スタンダードをテキトーにプレイして再会を祝っていると言われても仕方のないデキではある。ジャズとは音楽のスタイルではなくてコミュニティだととらえれば、こういうのもアリなんだと思う。終わりにハンクが「メモリーズ・オブ。ユー」をソロで弾いているけど、「天国で遭ったらまた楽しくやろうぜ」みたいに聴こえてしまう。ハンクはこの録音をしてから、世を去る6年後までピアノを弾きまくっていた。(Collaboration / The Great Jazz Trio   2002)
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2022年06月09日

トゥ・アンド・スリー / 向里直樹     CD

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クインのマスターにいただいた一枚。向里直樹さんは1951年生まれで、中牟礼貞則さんのお弟子さんだったとのこと。1968年にデビューしてから40年の節目に録音された、リーダー・アルバム。森田潔(p, el-p)とのデュオで6曲、ジャンボ小野(b)と井川晃(ds)と組んだトリオで6曲、スタンダードを中心に演奏されている。録音がずば抜けて良くて、エレクトリックのようなアコースティックのような「フルアコ」の音がしっかり再現されている。気負いもてらいもなく、ふだんのライヴで演っているように、音楽仲間との親密な語らいが作品になっている。おだやかで渋い……のかもしれないけど、ジャズを聴く楽しみがつまった滋味あふれるアルバムだ。(Two & Three / Naoki Mukohzato  赤坂工芸音源 2009)
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2022年06月02日

カリマ / ディエゴ・バーバー    CD

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ディエゴ・バーバーはスペインの若手ギタリストのようだ。ガット弦のギターを演奏しており、クラシック・ギターの素養を感じさせる。つきあっているのはマーク・ターナー(ts)、ラリー・グラナディア(b)、ジェフ・バラード(ds)で、この三人は「FLY」というグループ名でECMからアルバムをリリースしている。「子どもの頃からバッハもマイルス・デイヴィスも、聴いていると同じ感覚にとらわれてきた。それは何だろうという謎を明かしたいと思った」ということで、リスナーにはインプロヴィゼーションに浸る空間が用意されている。バラードのドラムそのものは良い演奏だと思うけど、音質が硬いうえに音量的にも前に出ていて、要するにちょっとやかましい。(Calima / Diego Barber   2009 Sunnyside Comunications)
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2022年04月07日

ワルツ・ブルー・サイド / スティーヴ・キューン    CD

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同じ選曲でホットな「赤盤」とクールな「青盤」を制作するという企画で、これは青盤にあたる。赤盤の方はエディ・ゴメス(b)が参加している。クインのマスターに、いただいた。スティーヴ・キューン(p)もライヴハウスでは、こんな演奏をしていたのだろう。ECM盤では聴けないような、普段着のジャズを聴くことができる。ゲイリー・ピーコック(b)も、まだ晩年の衰えを感じさせない頃の演奏で、音にしっかりと芯が通っている。ビリー・ドラモンド(ds)は「青盤」を意識しているのか、チャンジイを煽っては悪いと思ったのか、手数を減らして散りばめた変態ドラマーと化している。極端なオンマイクで、耳に刺さるような録音が残念。(Waltz -Blue Side / Steve Kuhn Trio   2002 Venus)
posted by あおのり at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 2000年〜