
「カモメのチック」は有名だけど、「カモメのブラクストン」と称されることなく忘れ去られるのだろう。写真から飛行技術の探求に生きた「カモメのジョナサン」を思い浮かべるし、物語とブラクストンの生き方が重なって見えて来る。アルト・サックス一本だけで17の自作曲と2つのスタンダードを演奏したこのアルバムは、マサチューセッツ工科大学でのライヴを中心に構成されており、聴き飽きることがない。突っ走るような、むせび泣くような、途方に暮れるような、さまざまな表現を聴いているうちに、「ひとりでも大丈夫さ!」と孤独が癒される。(19 [SOLO] Compositions, 1988 / Anthony Braxton Fantasy)
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ちゃんとした音楽でした。なるほど、こうして、黙々と自分の音楽を、表現したい音楽、聴いてほしい音楽を記録に残したのですね。
大した方だ。