
ロドリーゴによるギター協奏曲が2曲、収録されている。指揮はガルシア・ナヴァロ、オーケストラはフィルハーモニア管弦楽団と英国室内管弦楽団。イエペスと言えば「禁じられた遊び」、あるいは多弦ギターを操る人というイメージしかなく、しっかり聴いたことがなかった。透明感のある音色に加えて、格調の高さとスペイン人の熱情(アランフェスの第2楽章は凄い)を感じさせる演奏だ。とくに「ある貴紳のための……」は、自由な形式で書かれているということもあって、オーケストラとギターが溶け合って一つの世界を作り出している。(1978年、1980年)
【Grammophon 111 Yellowの最新記事】