2022年04月04日

¥57,000,000のターンテーブル

YouTubeでオーディオ関連の動画を見ていたら、こんなのがアップされていた。ステレオサウンドの番組だ。



ゴールドムンド、コンステレーション、ウィルソン・オーディオなど、超高級なオーディオ製品の輸入販売を行っているステラ。自社ブランド「TechDAS」の、ターンテーブルの開発を進めてきた。大統領専用機なみの?スペシャルな「Airforce One」は総重量87kg、お値段は850万円。最もコンパクトな「Airforce Five Premium」でも140万円。いずれもレコード盤を吸着した重いプラッターを空気で浮かせてベルトで駆動し、脚にはサスペンションが組み込まれた、アナログプレイヤーだ。

なお当記事で表記している価格は、3月の製品価格の改定を反映したもので、税別となっている。

airforceone.jpg
これが元フラッグシップの、Airforce One。

「Airforce Zero」はプラッターだけでも120Kg、総重量が300Kgを超える。お値段は5,700万円。戦前のカメラ「ライカ」は「家一軒分」の値段がしたそうだが、家三軒分のターンテーブルだ。これの試聴会の模様もYouTubeにアップされていたけど、「ご注文をいただいた、海外のお客様が2〜3人」お見えだったとのこと。現地までの搬送費は別料金だろうし、これを載せる台も要る、トーンアームやカートリッジも要る(同社では300万円のアームも取り扱っている)、フォノイコライザーも……となると、アナログ・システムに7,000万円くらいはかかりそうだ。

社長の西川氏はスタックスやマイクロ精機で製品開発を行って来た、生粋のエンジニアだ。動画では淡々と技術について語り、金満家を相手にひと儲けしてやろうなどというヤマっ気や、どうだ俺様は凄いだろう的なドヤ顔はまるで感じられない。お披露目の式典では、あくまで謙虚に加工を請け負ってくれた協力企業や、自社の社員たちに「自分のわがままにつきあってもらって」と、頭を垂れるのだ。

世の中には不思議なことをする、不思議な人がいるもんだと思った。この人の発する言葉や執念には、人生観が変わるくらいのインパクトがあるのではないだろうか。周りの人を巻き込んで「わがまま」を通せるのだから、おそらくは「人たらし」なのだ。「レコード盤のソリは吸着で解決しても、偏心はどうするんですか?」……などという意地の悪いツッコミが浮かんでくるのは、金欠病の後遺症だろうか? 
posted by あおのり at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ
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