2022年02月23日

2022年3月号

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2月号の「ECMとオーディオ」の次は一転して、「和ナログ 〜蠱惑の昭和歌謡〜」でびっくらこいた。それにしてもこの表紙、凝っているではないか。素晴らしい。ちなみに机上のにあるのはTEACのレコード・プレーヤーとアンプ群。アルミ製のプラッターだとダイキャストの精度はどうなのかと気になってしまうけど、TEACのアクリル製のプラッターを採用した製品は優れものだと思う。余計なことだけど、小型のアンプにハンドルを付けるのは止めた方が良いと思う。必然性のないデザインは、結局は美しくない。

さて特集の昭和歌謡だけど、ぼくには全く興味がない。というか、子どもの頃に歌謡曲に飽き足らなくなってポール・モーリアとかの「洋楽」を聴いて以来、西洋かぶれ一筋のぼくにしてみたら、あえて聴きたいとも思わない。ついでに言えば歌謡曲も西洋かぶれの一種であって、「和」を味わうのであれば、能狂言や落語の方が楽しめると思う。ECM特集が一般受けするとは思えないけど、この歌謡曲特集とどっちが販売部数が伸びるのかは興味のあるところだ。「国産カートリッジ 群雄割拠の時代の音は」は、面白かった。もうちょっとMM型、とくにグランツがOEM提供していたビクターとか、ソニーXL15とか、テクニクスの安いやつとかまで広げてもらったら、読者の役にたつのではないだろうか。MM型は針交換できるし、その針をJICOがまだ提供してくれている。

「新製品を聴く」では、マッキントッシュのMA12000が凄い。48.9Kgという重量は、一人だったらどうやって動かすのだろう。立派なハンドルがついているけど、縦にして動かしても大丈夫なスピーカーターミナルなのだろうか。二人で連れ持ちしても大変かもしれない。B&W 804D4はハイエンド・スピーカーとして現実的な価格の製品なので、興味を持っている人は多いと思う。アキュフェーズE-5000が「注目製品ファイル」で取り上げられていて、井上千岳さんの文章は、ぼくが実際に聴いたときの印象と合っているように思う。フィンクチームのスピーカー「KIM」は本当に音が良さそうで、これが50〜60万円だったらどうしようかと悩むかもしれないけど、187万円では、ねえ。

特集の歌謡曲は守備範囲外だったけど、小さな記事は面白く読めるものが多かった。「音の見える部屋」の嶋田亮さんは、これまで見た魔窟系の部屋の中では、いちばん良い音がしそうな雰囲気だ。こんなところでリスニング三昧できたら、楽しそう。歴代のDENON DL-103とDL-A110を聴く企画も、良いと思う。ピーター・バラカンさんのブルー・ノートに関する記事も面白く読めたし、紹介されていた映画も見てみたいと感じた。

そう言えば、度肝を抜かれた広告があった。「エージングに何年かけるつもりですか?」と、各種ケーブルに電流を通して「エージング」を短時間で完了させるTelosのキカイが、なんと3,850,000円(税込)。電線病も終末期には「エージングで救われる」という観念に憑りつかれるらしいけど、その治療に用いる医療器械として考えれば高くない……のか。
【音楽之友社 月刊 stereoの最新記事】
posted by あおのり at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽之友社 月刊 stereo
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