
フレディー・グリーン(1911〜1987)は、カウント・ベイシー楽団のリズムを奏でたギタリストとして有名な人だ。なみのピックギターのボディ幅は16インチで、ギブソンの豪華版スーパー400ですら18インチのところ、ストロンバーグの19インチギターの弦高をさらに上げて、3弦だけ弾いてもビッグバンドをスイングさせる音量をかせいでいた。もちろん、ピックアップやアンプのない時代から。よく「四つ刻み」とは言われるけど、この人がやるとそんな単純なものではない。絶妙な前倒しでスイングさせて、音も一拍ずつ変えている。なみの人ができる芸当ではないけど、分かる人にしか分からない。アル・コーンはテナーと編曲で参加して、ベイシー楽団の仲間たちもつきあっている。自分名義のアルバムでもソロは取らずにリズムに徹しているが、12曲中の8曲を自分で書いている。中間派のコンボ作品として楽しめる。(Mr.Rythm / Freddie Green Avid Jazz 1956)
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