
バーニー・ケッセルという人は心性が明るいというか、健康優良児のままスクスク大きくなったというか、モダン・ジャズの屈折よりは、能天気なスイング・ジャズを感じさせる。このレコードは多彩なアレンジを施されたビッグ・バンドをバックに、明るく健康的にギターを弾くケッセルがまぶしいのだ。ジャズではトランペットやサックスが花形で、ギターは脇役に甘んじることが多い。でも白人はカントリーが大好きで、カントリーで使われるギターはやはり聴き易かったのだろう。こういう音楽は、食事やお茶のBGMとして楽しめば良いのだと思う。(Music To Listen To By Barney Kessel 1959 Avid Jazz)
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