
アメリカン・クラーベを率いるキップ・ハンラハン(perc)の、これは「ポップ・アルバム」だ。スティーヴ・スワロウ(el-b)が導いて、ジャック・ブルースが歌い、ディヴィッド・マレイ(ts)が咆哮する。とんでもなく豪華なメンバーで、言ってみればラテンとジャズとヒップホップのフュージョンをやっている。「ヒップホップ」というのは、「トラップ」というリズムでとんでもない低音の打ち込みも入っている。昔に貸しレコードからカセットにコピーして聴いていたときは、こんな低音が入っているとは思わなかった。ぼくが持っているのは、たまたまSACDのハイブリッド盤だ。(Vertical's Currency / Kip Hanrahan American Clave 1985)