2021年10月01日

1950〜60年代のジャズを聴く(レコード編)

モダンジャズの黄金期は1950〜60年代で、大勢のミュージシャンが活躍していたし、スタイルもハードバップからモード、フリー、あるはジャズロックまで広がっていった。ビッグバンドも元気だったし、ウェストコーストのジャズもイキだった。ヴォーカリストたちも、沢山いた。もちろん新譜も若手も出てくるし、新しい録音もそれなりの音で聴きたいとは思うけど、昔の録音を「良い音」で聴きたいと思うのは人情だ。じつは「良い音」の意味からして複雑だけど、そこは省いて話を進める。

レコードで「良い音」の行き着く先は、オリジナル盤ということになる。たしかに良いんですよ、オリジナル盤。もう、全然違うんだから。その違いは認めるけれども、塩化ビニールのお皿に何万円、あるいはモノによっては何十万円も出す気にはなれない。再発の輸入盤は、反りが大きかったり、盤質がザラザラしてよろしくないこともある。またジャケットの紙も地黒でインクの色もどぎつかったりする。端っこを切ったり穴を開けたりしてバーゲンプライスにした「カット盤」もあって、こういうのが気になる人は気になるだろう。

国内盤は針飛び防止のために溝を浅く切って、ガツンとした低音が出ないのもある。お粗末なプレーヤーで針が飛んでも、「不良品」ということになって回収騒ぎになるから、エンジニアたちも必死だったらしい。輸入盤だと針飛びしても、レコード屋のお兄さんに「これは輸入盤ですから」と言われると、みんな引きさがっていたらしい。また本国のマスターテープからコピーを重ねたテープをモトにしたレコードもあるそうで、そういうのは音がくもっても仕方ないと思う。

大枚払ってでも手に入れたいマニアは、オリジナル盤。音が良いのは輸入盤。盤やジャケットがきれいなのは国内盤。ライナーノートや「帯」に価値を感じる人も、国内盤ということになる。たとえばブルーノートは東芝よりもキングの方が人気があるとか、マニアには色々な事情があるらしい。でもオリジナル盤を持っていない限り、音質の差は分からないのだから、そこそこに聴ければそれで良しというのがぼくのスタンスだ。ついでに言わせてもらうと、販促用に日本のレコード会社がくっつけていた「帯」はジャマなだけなので、ぼくはビリビリ破って捨てていた。中古盤屋さんは「帯つきは高く売れる」とか言うけど、あれに魅力を感じないのは、ぼくはコレクターじゃないってことだ。
posted by あおのり at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ
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