2022年11月27日

レム・ウインチェスター・アンド・ラムゼイ・ルイス・トリオ     CD

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レム・ウィンチェスター(1928〜1961)は、高校時代から管楽器を始めて19歳からヴィブラフォンを弾くようになった。警察官をしながらヴィブラフォン奏者として活躍していたのだから、よほど才能に恵まれていたのだろう。ところが1961年の1月13日の金曜日、クラブで演奏中にピストル事故(ロシアンルーレットとも、暴発とも、トリックの失敗とも言われている)で彼の人生は幕を閉じてしまった。録音も少なく、これまでお目にかかることがなかったけど、Avid Jazz のシリーズにあったので購入してみた。

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ラムゼイ・ルイス・トリオとの共演で、パーソネルはレム・ウィンチェスター(vib)、ラムゼイ・ルイス(p)、エルディ・ヤング(b)、アイザック・"レッド"・ホルト(ds)だ。ラムゼイ・ルイスは「ジ・イン・クラウド」が大ヒットしたというイメージしかなく、これまで聴いたことがなかったけど、普通のジャズ・ピアノが弾ける人だ。副題に「クリフォード・ブラウンに捧ぐ」とあり、ブラウンが書いた「ジョイ・スプリング」が冒頭で演奏されている。

肝心のウィンチェスターのプレイだけど、お巡りのクセにロシアン・ルーレットで命を落としたイカレた野郎、というイメージでは全くない。選曲の趣味が良いとか、ヴィブラフォンの録音バランスがやや小さいということもあるだろうけど、上品でよく歌うプレイだ。速いパッセージも軽快にこなしていて、テクニックも備えている人だと思う。「もし長生きしていたら、ミルト・ジャクソンを脅かしていた」と言われるのもうなずける。(Lem Winchester and Ramsey Lewis   1958 Avid Jazz)
posted by あおのり at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1950年〜