
ブッカーリトル(tp)は23歳で亡くなったこともあってリーダー作は4枚しかなく、これはラスト・セッションを収めたアルバムだ。つき合っているのはジョージ・コールマン(ts)、ジュリアン・プリースター(tb)、ドン・フリードマン(p)、レジー・ワークマン(b)、ピート・ラロカ(ds)で、名前の知られた人たちではあるけれど、ちょっと微妙な組み合わせだ。一番の聴きものはB面の1曲目、ワン・ホーンで吹く「イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー」だ。というのも三管編成の曲がアレンジが妙な凝り方(クラシック音楽風?)をしていて、サックスとトロンボーンのソロもパッとしない。リトルのトランペットは快調なのに、惜しい。「ブッカー・リトル」の完成度には及ばないのが残念だ。(Booker Little and Friend 1960 Bethlehem)
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