2022年11月08日

心の瞳 / キース・ジャレット     2LP

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いつかCDを買おうと思いつつ、まだ買っていない一枚。キース・ジャレット(p, ss, perc)、デューイ・レッドマン(ts, perc)、チャーリー・ヘイデン(b)、ポール・モチアン(ds, perc)の、アメリカン・クァルテットによる、オーストリアはブレゲンツのライヴ。ぼくが持っているのは、アメリカ盤だ。若いときはドイツ盤でも、アメリカ盤でも、日本盤でも、とにかく聴ければ良かった。

A面がPart1で17:11、B面がPart2で15:43、C面がアンコールの18:03となんとも収まりの悪い構成で、発売当時は油井正一さんだったかな、評論家が憤懣やるかたない思いを雑誌にぶちまけていた。しかもPart1は終わりまでなくPart2も始りからない、つまりはつながっていない。何かハプニングがあって、聴けるところだけを編集したのかもしれない。ECMにしてはまるでなっていない編集だけど、ECMだから日の目を見たのかもしれない。

打楽器を多用していることからも想像されるように、演奏は粗削りで野蛮で、およそECMのテイストからはかけ離れている。キースもソプラノ・サックスを存分に吹いている。ネットで拾った情報によると、デューイ・レッドマンがソロを吹いてから、ステージに戻って来なかったようだ。キースが後で聞いたら「ワインを一杯やりに行っていた」そうで、デューイが「肝機能障害」で亡くなったことも勘案すれば、おそらくはアルコール症だったのだろう。自分より二回り上のデューイを持て余したキースの苦悩は推して知るべしで、アメリカン・クァルテットの活動は終焉を迎えることになる。情念を吹き込んでいたデューイ・レッドマンの演奏そのものは悪くない。(Eyes of The Heart / Keith Jarrett   1976 ECM)
タグ:ECM
posted by あおのり at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜