2022年09月07日

紫のけむり / クロノス・クァルテット     CD

purplehaze.jpg

クロノス・クァルテットは古典的な弦楽四重奏団の構成でいながら、斬新なアレンジと演奏力の高さで、スティーヴ・ライヒに言わせると「ロック・グループ」なのだそうだ。「紫のけむり」はそれこそロックの名曲、ジミ・ヘンドリックスの「Purple Haze」で、最終トラックに収められている。このアルバムを購入した人の大半は、かれらがあの曲をどう料理したのかを聴きたいのだけれど、そこに至るまでがフィリップ・グラスを始めとする現代曲が続くので、嫌気がさしてしまうかもしれない。何しろ珍無類というか、変わっている。

フィリップ・グラスはまだ有名人の方で、スカルソープ、サリネン、ナンカローとまるで知らない人たちの作品が演奏されている。ナンカローに至っては、もっぱら自動ピアノのためにロール紙に穴を開けて作曲していた人らしい。それでも何度も聴いているうちに、耳になじんでくる。面白味を感じるのは、それからだ。(Glass, Hendrix, Sculthorpe, Sallnen, Nancarrow / Kronos Quartet   Nonesuch 1985)
posted by あおのり at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代音楽