2022年09月04日

あらえびす記念館のウェストミンスター・ロイヤル

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岩手県の中央部、紫波町(しわちょう)に「あらえびす記念館」がある。あらえびすとは「銭形平次捕物控」でおなじみの小説家、野村胡堂が音楽評論をするときのペンネーム。胡堂はSP盤時代からのクラシックレコード蒐集家でもあり、館内にはそのコレクションのほかに、蓄音機の最高峰とされるクレデンザも置かれている。舟形の高い天井でを頂くホールには、タンノイ・ウェストミンスター・ロイヤルが設置されている。

「音」そのものに関して言えば、うちのシステムの方がハイファイだ。鮮度感があるし、周波数レンジが広くて、各楽器がはっきり聴き分けられる。ウェストミンスター・ロイヤルは案外にジャズもイケて、ドラムの音も前に飛んでくる。JBLパラゴン、アルテックA7、シーメンス鉄仮面……と、往年の名機がすべからくそうであるように、色づけされている。でもウォームで大らかな音は、聴き疲れしない。何よりホールの響きが素晴らしく、定在波の影響を感じないというか、すべての音がそのまま消え行っていくような印象だ。

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※クリックすると鮮明に読めます。

この9月から来年の3月にかけて、「蔵出しアナログ・レコードの時間」と称して、クラシック音楽の選りすぐりの音源を紹介するイベントが開催される。オーディオの音はひとりで聴く時代なのかもしれないけど、同好のリスナーと時間を共有するのも悪くない。大勢の方に、楽しんでいただけるのではないかと思う。
posted by あおのり at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ