2022年05月18日

MAROの"偏愛"名曲案内 〜フォースと共に / 篠崎史紀

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NHK交響楽団のコンサート・マスター、篠崎史紀さんは「MARO」の愛称で親しまれている。N響の演奏をテレビで観ると、指揮者との対談や解説をしていらっしゃることもある。クラシック音楽の解説書は、得てして作曲者の生涯やら歴史的経緯、音楽理論上の立ち位置など、「演奏」や「音」からかけ離れたところで小難しく語られることが多いが、ここでは演奏することで見えて来た景色が著者の言葉で語られている。掲載されている曲を聴きながら、パラパラとめくっては連想をめぐらすのが楽しくなる本だ。「フォースと共に」はもちろん映画「スター・ウォーズ」からの借用で、アタマで考えるなということか。バカボンのパパも、「これでいいのだ」と言っている。
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ユー・ゲット・モア・バウンス・ウィズ・カーティス・カウンス     CD

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若い女医さん?が胸に聴診器をあてて、恍惚の表情を浮かべる……って、かなりワケのわからんデザインだ。死にかけていたお婆さんが「おお、生きてるぞいっ」だったらまだ分かるけど、そんなの誰も見たくないだろうしなあ……とか下らないことを考えてしまう。もっとマトモなタイトルとジャケットだったら、「ウェスト・コースト・ジャズの傑作」として日本のファンに愛されていただろうにと残念だ。

カーティス・カウンス(b)の他には、ハロルド・ランド(ts)、ジャック・シェルドン(tp)、カール・パーキンス(p)、フランク・バトラー(ds)と、名手がそろっている。出だしからありきたりではなく、シンバルの強烈な一閃で始まる。マイナー・レーベルにリーダー作を吹込んで夭折した、パーキンスをたっぷり聴けるのは嬉しい。この人はロカビリーの歌手と同姓同名で、子ども時代に事故で左腕の自由を失ったが、絶妙なコンピングのスタイルを作り上げた。ランドは良くスイングするし、安定感も抜群だ。シェルドンはこれほどの切れ味があるのに、なぜゆえコメディアンみたいなことを熱心にやっていたのか不思議。バトラーの小気味良くスイングするドラムは心地良い。リーダーのカウンスが一番目立たないのだけれど、全体に目配せをしながら安全運航に努めていて、これぞベーシストの鑑と言えるだろう。(You Get More Bounce With Curtis Counce / Curtis Counce Group   1957 Avid Jazz)
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posted by あおのり at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1950年〜