
「シルク・ディグリーズ」の次にリリースされたアルバム。前作でブレイクして肩の力が抜けたのか曲が軽くコンパクトにまとまっており、ロックよりもソウル色が強くなっている。バックバンド(TOTO)の演奏はタイトな音作りで、ジェフ・ポーカロのドラムは心地よいグルーブを生んでいるし、スティーヴ・ルカサーのソロも聴ける。ロックスターは売れてくるとお肉たっぷりになる人が多いけど、ボズはスマートなまんまで偉いと思ってしまう。AORの傑作。(Down Two Then Left / Boz Scaggs 1977)