2022年05月06日

CD1 ロジェストヴェンスキーとポストニコワ

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「レジェンダリー・ソヴィエト・レコーディングス」は韓国の会社が、ロシアの音源を製品化したものだ。100枚のCDが、コート紙のスリーブに収まっている。スリーブには演奏者と曲名、演奏時間の記載はあるが、ブックレットはついていない。まだ入手は可能なようだけど、ウクライナ侵攻でロシアに嫌気がさしている人が多いので売れ行きは芳しくないだろうと思う。プーチンとロシア軍がしていることは、決して受け入れられるものではない。だからこそスターリンの圧政下でも音楽活動を続けていた人たちの演奏に、あらためて耳を傾けてみようと思った。音楽は自由と協調を尊ぶものであって、独裁政治や秘密警察の類とは相いれないものだと思う。ショスタコーヴィチが体制に尻尾を振るような素振りをしたかと思えば、裏ではペロッと舌を出したり、悔し涙に泣き暮れていたのはよく知られている。

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ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931〜2018)は爆演型の指揮者としてしられており、ピアニストのヴィクトリア・ポストニコワ(1944〜)と結婚していた。前半は夫婦共演でショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」と「モーツァルト『ドン・ジョバンニ』の『奥様お手をどうぞ』の主題による変奏曲、後半はロジェストヴェンスキーの指揮でドビュッシーの歌劇「リア王」と「ぺリアスとメリザンド」の管弦楽が収録されている。ドビュッシーの方は爆演にならずに幽玄だけど、オーケストラのピッチがときどき怪しく感じられるのは、ぼくだけだろうか。録音は1990年のライヴで咳も聴こえるが、まだこのくらいで済んでいるのはソ連録音では上等の方だ。
posted by あおのり at 23:10| Comment(2) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings