2022年03月31日

シルク・ディグリーズ / ボズ・スキャッグス    CD

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このアルバムはヒット・チャートの上位に食い込んで、「ロウ・ダウン」はグラミーを受賞。「ウィ・アー・オール・アローン」はスタンダード・ナンバーになった。ぼくは5曲目の「ハーバー・ライト」が好きで、何度も聴いた覚えがある。いま聴いても良くできたアルバムだし、古めかしさを感じない。自分が古い人間になっただけかも、しれないけど。セッションをともにしたデヴィッド・ペイチ(key)、デヴィッド・ハンゲイト(b)、ジェフ・ポーカロ(ds)がTOTOを結成することになった。三人とも良い仕事をして、スタジオの雰囲気も良かったのではないだろうか。5枚パック版では後半にライヴでの演奏が3曲追加されていて、これも楽しめる。(Silk Degrees / Boz Scaggs  1976)
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2022年03月30日

バイヤブルー / キース・ジャレット    CD

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このアルバムと「バップ・ビー」が、1976年の10月に録音されて、インパルス時代のアメリカン・クァルテットはお終いになる。アメリカン・クヮルテットにしてもECMでの二作品の印象が強いためか、いまや見向きもされないアルバムだろうが、内容は格別に充実している。キースが書いたのは2曲で、メンバーそれぞれの、そして奥さんが書いた曲も演奏されている。これまではおもちゃ箱をひっくり返したような印象が否めなかったのが、「目指すところに向かっている感じ」とでも言えば良いのか。逆に言えば、もうこのグループでできることは、やり尽くしたという境地ではないだろうか。(Byablue / Keith Jarrett  1976 Impulse)
タグ:IMPULSE
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クラシックジャーナル047 クラシックCD 最終形態としてのBOX (アルファベータ)

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「クラシックジャーナル」という雑誌が出ていたとは、知らなかった。ぼくはお勉強のようにジャズを聴かようとするのは「スイングジャーナル」で凝りていたので、「レコード芸術」も買ったことがなかった。この号が出たのは2013年の4月で、クラシックのボックスものがばんばん出ていた頃だった。裏表紙にあるワゴンがタワレコに置かれていて、頬杖ついたトスカニーニはCDが84枚にDVDがついて1万円を切っていた。それを横目で見ながら「どんな人が買うんだろう、すごいなー」と思っていたのが、数年後にはヤフオクやamazonで各種ボックスを漁るようになっていたのだから、人生何が起きるか分からないのだ。さすがにトスカニーニとか、フルトヴェングラーの107枚組とか、バッハなど作曲家別全集などは買っていないけど。

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こういったボックスものを買った人の多くは、すでに長年クラシック音楽を聴いて来て、コレクションのLPやCDがボックスにかぶっていたと思う。この本の対談で「お祭りに寄付するようなつもりで買う」と言った人がいたけど、まさにそんなところだろう。激安にされて忌々しくもあるけど、まだ聴いてないのがあれば聴いてみたい。単品のコレクションを処分すれば、省スペースにもなる。著作権切れやネット配信で終わりを告げようとしているCD時代の、有終の美を飾るお祭りでもあった。そしてどうやらこの「クラシックジャーナル」も、この特集で「最終形態」になってしまったようだ。

ジャズの方はあいも変わらず、旧録音は単発のCDでだらだらと売り続けている。浮き沈みの激しいマイナー・レーベルが多かったこと、あちこちのレーベルに録音したミュージシャンが多かったことも影響しているのだろう。たとえば「ブルーノート 1500番台 コンプリート」とかをボックスで出してくれれば、その多くをすでに持ってはいるけど、「お祭りに寄付するようなつもりで」買うと思う。それはトドメを刺すことになるのか、有終の美を飾ることになるのか、どっちなのだろう。
posted by あおのり at 09:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍

2022年03月29日

CD49 チャイコフスキー 三大バレエ組曲 / ムスティラフ・ロストロポーヴィチ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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チャイコフスキーの三大バレエ、「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」から抜粋された組曲が収録されている。それぞれが20分強にまとめられていて、時間的なバランスも良い。カバーには「くるみ割り人形」が表記されていないが、LP時代に「白鳥」と「美女」でリリースされて、CD化する際に追加されたのだろう。

チェロ奏者として高名だったロストロポーヴィチは1970年代になって指揮活動を始めており、ここではベルリンフィルを振っている。ロシアのオーケストラのようなずっしりと強い演奏で、「ゲイジュツは爆発だあ!」と叫んでいた岡本太郎を連想してしまった。ベルリンの人たちも、楽しんでいたのではないだろうか。鮮明でダイナミックレンジも広く、聴きごたえのある録音だ。(1979年)
posted by あおのり at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Grammophon 111 Yellow

CD49 モーツァルト ロンドン・ソナタ ディヴェルティメント / モーツァルト・トリオ

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トリオ・ソナタ(ピアノ三重奏曲)KV10〜15と、ディヴェルティメントKV254を収録。前者はロンドンで王妃に献呈するために、わずか8歳で作曲したとされる。後者は20歳での作曲。8歳は小学校3年生だけど、それでも「モーツァルトの曲だ」と分かるスタイルを確立していたのには、びっくりする。あまりにも早く音楽的な才能を発達させた(させられた)ことは、生活者としてのモーツァルトにとっては不幸でしかなかったと思う。そんな哀しみすら漂っている、大人の音楽だと思う。ピアノはモダンピアノではなく、フォルテピアノが使われている(Wolfgang Amadeus Mozart: Trio Sonatas Dicertimento / Mozart Trio  1979 Deutsche Harmonia Mundi)
posted by あおのり at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Deutsche Harmonia Mundi