2022年02月28日

CD44 リテレス アシスとガラテア / エドゥアルト・ロペス・バンゾ指揮 アル・アイレ・エスパニョール 

44 Literes.jpg

スペイン・バロックの作曲家、アントニオ・デ・リテレス(1673〜1747)が1708年に発表した、神話をもとにしたオペラ作品。同年に同じ題材で、ヘンデルが英語で作曲している。スペインらしくフラメンコのような歌唱もあり、カスタネットを鳴らしながら、情熱的、開放的に進行していく。横恋慕した神様が、嫉妬から羊飼いの男を殺してしまうというお話だけど、楽しそうな雰囲気だ。(Antonio De Literes  Acis Y Galatea / Al Ayre Espanol Eduardo Lopez Banzo   Deutsche Harmonia Mundi 2001)
posted by あおのり at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Deutsche Harmonia Mundi

ミステリーズ / キース・ジャレット    CD

keithmysteries.jpg

これまた、ほとんど聴かれていないと思われるアメリカン・クァルテットのアルバム。インパルス時代は決まりきったハード・バップからどう抜け出すのか、マイルスのようにロックに接近するわけでもなく、セシル・テイラーのように無調の世界に飛び込むわけでもなく、キースはゴスペルやフォークに遡って右往左往していたのだろう。そのブレ具合を面白いと感じられるかどうか、だと思う。演奏の質は決して悪くはない。とくに表題曲での、デューイ・レッドマンの切々と語りかけるようなテナー・サックスは聴きものだ。(Mysteries / Keith Jarrett   Impulse 1975)
タグ:IMPULSE
posted by あおのり at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜

2022年02月27日

アンド・ピアノ / ニーナ・シモン     CD

ninaandpiano.jpg

ピアノ、もしくはオルガンの弾き語りによるアルバム。ニーナ・シモンは若い頃にクラシック・ピアノを本格的に学んだだけあって、歌手でこれほどピアノが巧い人はなかなかいないと思う。これを聴くと、彼女のルーツがジャズよりも、ゴスペルやフォークにあることを感じさせる。簡素な伴奏は聴き飽きないし、彼女の歌声の力強さがより前面に出ている。(And Piano! / Nina Simone   1968 RCA)
posted by あおのり at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴォーカル

CD39 リスト 超絶技巧練習曲 / アリス・紗良・オット

39 Ott.jpg

アリス・紗良・オットが19歳で録音したアルバムで、同じく19歳だった小菅優の演奏と聴き比べてみようと思ったが、そのCDが見つからなかった。小菅が快刀乱麻だとしたらオットは天衣無縫というか、瑞々しさが際立っている。静寂に消え入るようなピアニッシモは美しく、録音もピアノの響きを良く捉えていると思う。その後のオットは多発性硬化症の診断を受けて、演奏活動の中断もあった。症状が軽快することを祈る。(2008年録音)
posted by あおのり at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Grammophon 111 Yellow

2022年02月26日

メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー / キース・ジャレット    CD

themelodyatnightwithyou.jpg

キース・ジャレットは慢性疲労症候群という病気で、1996年から音楽活動を停止せざるを得なかった。身体的にも精神的にも辛い症状が続くのみならず、原因も治療法も不明なのだから、苦しかっただろうと思う。このアルバムは復帰第一作となったもので、1997年12月にキースの自宅スタジオで録音された。それまで支えてくれた、夫人への感謝を表すために弾いたらしい。

演奏は簡素なヴォイシングで、メロディの美しさを引き立てている。興にノッて唸ることもなければ、インプロヴィゼーションの閃きを感じさせることもない。キースには音楽する喜びはあったのだろうか? 「だれかのために弾ける」ピアニストであることを確認する作業だったのだろうか? メロディの美しさ、難病の克服、妻への感謝と売れそうな要素が詰まっているし、実際にアルバムはヒットした。でも、聴いていてちょっと辛くなるアルバムだ。(The Melody At Night, With You / Keith Jarrett   1999 ECM)
タグ:ECM
posted by あおのり at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1990年〜