
表題曲は第1番から第12番まであり、コレッリの12曲からなる「合奏協奏曲 作品6」をモデルに作られたとされる。短い曲が数曲組み合わされて第1番、第2番……と構成されているが、最終曲で盛り上がることもないので、CDをかけて聴き始めると、曲の境目がよく分からないまま最後まで行ってしまう。プログラミング再生すれば良いのかもしれないけど、それもまた面倒という具合で、垂れ流し再生してしまう。曲も演奏も本当にきれいで、生き生きとしている。王侯貴族のもてなしの音楽なのかもしれないけど、日本人の大半は飢える心配もなく、ガソリン馬車を乗り回し、電気召使いまで抱えている。当時の人たちから見たら、王侯貴族の暮らしをしていると言っても良いのではないだろうか。(Georg Friedrich Haendel Concerti Grossi Op.6 / Collegium Aureum 1967, 1975 Deutsche Harmonia Mundi)