
40年前の池袋のジャズ喫茶。ロリンズを追いかけてきたマスターは、新譜をかけてしばらくしたら、「迷いの時期かな」とつぶやいた。その通りに中途半端なこのアルバムは、今では見向きもされないだろう。でもロリンズの生き方がそのまま出ているようなアルバムで、ぼくは針を落としたくなる。メンバーはわれらが増尾好秋(g)、ボビー・ブルーム(g)、ボブ・クランショウ(el-b)、ジャック・デジョネット(ds)で、みんなロリンズが大好きなんだろうと思う。古女房のクランショウがエレベに持ち替えたのは腰痛のためらしいが、粘っこいビートを感じるスタイルで悪くない。(Reel Life / Sonny Rollins 1982 Milestone)
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