
Bitppさんに教えていただいたスイスのピアニスト、ティエリー・ラング。ピアノのタッチはきれいだし、面白いことをやっているのに、日本での知名度はなくてCDを手に入れるのもちょっと難しい。アドリブの凄みを売り物にするジャズ・プレイヤーという感じはあまりなくて、曲作りや音響効果に工夫を凝らしている。初めのうちは耳になじむコマーシャルな音楽かと思ったけど、聴き進めるにつれて、あるいは聴き返すにつれて、これは存外に奥が深いのではないかと思うようになった。 Heiri Kaenzig(b)、Andi Pupato(perc)とのトリオで、イマジネーションの世界に誘ってくれる。(Moments In Time / Thierry Lang 2016 Universal)