2022年01月11日

グリーンスリーヴス / 横内章次   CD

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横内章次(g, 1933〜1996)はジャズ・ギタリストとしてよりも作編曲家として高名で、ムード・ミュージックでも売れた人らしい。田代ユリ(org)、稲葉国光(b)、石松元(ds)と名手ぞろいのカルテットで、横内は3本のギターを弾き分けている。ファンキーな「モーニン」なども収録されているが、聴き易くサラっとこなしている感じで、ジャズとしては物足りない。素晴らしいのは録音で、クリアかつウェルバランスなのだ。音楽に思い入れのないディスクの方が、オーディオの試聴用には良い。(Greensleeves / Shoji Yokouchi Trio plus Yuri Tashiro   1978 Three Blind Mice)
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posted by あおのり at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜

ゲンさんのケーブル

本当にスピーカーケーブルで音が変わるのかどうか、ここから話を始めると大変なことになる。経験則として変わるということにして――どんなケーブルが好ましいのかは人それぞれだ。ぼくは純度が高いとか、方向性があるとか、極太というのは信用していなくて、高価なものは使ったことがない。ただ天然の絶縁体は通電しても静電気が発生しないので、ウェスタン・エレクトリックなどのヴィンテージのケーブルを使ってきた。スピーカーケーブルは、アナコンダ社製のロウびきの単線(18AWG)2本にシースを被せ、両端はスズめっきされたアルミのYラグを圧着し、熱収縮チューブをかぶせて使っていた。メーカー製のYラグは撚り線には良くても、単線には使えない。それに硬い金属に金メッキをしたのは音が「金」くさくなるし、柔らかいアルミとスズの方がしっかり密着する。
 
この自作ケーブルはそもそもが電話線らしく、中域が濃密でスピード感が出る。ちょっと艶っぽくなるのは付帯音だけど、ジャズを聴くにはとても良くて愛用してきた。でもクラシックをよく聴くようになってから、オーケストラの弦がダンゴのように固まって聴こえるのが気になるようになった。あれこれ物色してみたけど、藤井さんのブログで紹介されていた「ゲンさんのケーブル」を取り寄せてみた。

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大方のオーディオマニアはヘビのような極太ケーブルに慣れているので、芋の蔓みたいな頼りない姿には萎えてしまうかもしれない。太さはウーファーの口径によってヘビー、ミディアム、ライト(ツイーター用)の三つの規格がある。ぼくのはミディアム2メートルペアで、1万8千円だった。「ゲンさん」はお仕事を終えてから、ケーブルを導体から作っており、1日に1本しかできないそうだ。それを聞けば、リーズナブルなお値段だと思う。

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左が芋の蔓1号(自作)で、右が芋の蔓2号(ゲンさん)
 
Kripton KX-1.5Pに結線して、クラシック音楽を聴いてみた。30秒ほど聴けばもう十分で、オーケストラの音がほぐれているし、レンジも音場も広がっている。スピード感のある単線の良さはそのままに、見通しが良くなっているのには驚いた。linfof工房製のAlpair7Pにつないでジャズを聴いたら、ペーパーコーンのフルレンジユニット特有の紙臭い感じが減り、細かいニュアンスも出てきた。こちらも見通しの良い、よりナチュラルな音になっている。もうありとあらゆるものが出尽くした感のあるスピーカーケーブルだけど、世界は広くて沼は深いらしい。なにしろ「ゲンさん」にはRCAケーブルも、電源ケーブルも、アースケーブルもあるのだ。
posted by あおのり at 14:09| Comment(5) | TrackBack(0) | オーディオ