
クリストバル・ガラン(1630〜1685)はバレンシア王国の生まれで、大聖堂や王宮の楽長を務めていた。他のスペイン・バロックの作曲家と同じく、楽譜のほとんどは火災によって消失されている。残された宗教曲や世俗曲の断片から再構成されたこの歌曲集は躍動感があって、素朴なフォークソングに近い味わいだ。演奏しているアクサントゥス・オーストリアは古楽器アンサンブルで、伸びやかな歌唱も好ましい。(Cristobal Galan Fire & Ice / Accentus Austria 2013 Deutsche Harmonia Mundi)