
キースのアメリカン・カルテットの名盤とされる「生と死の幻想」と同じセッションから編集されたアルバム。でもこの「バックハンド」は、「残り物」扱いしか受けて来なかったのではないだろうか。シリアスなもの、あるいはシリアスなフリをしたものがカッコ良くて、音で遊んだりグルーブに身を任せるようなのは下らないという当時の風潮も災いしたのではないだろうか。演奏も録音も素晴らしく、ウラ名盤の称号に値すると思う。なおインパルスのコンプリート・セットには、アウトテイクだったポール・モチアンが作った「Victoria」をピアノ・ソロで弾いているトラックが追加されている。(Backhand / Keith Jarrett 1974 Impulse)
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