2021年10月30日

スティーヴ・ライヒ  ディフェレント・トレインズ エレクトリック・カウンターポイント / クロノス・カルテット パット・メセニー   CD

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スティーヴ・ライヒの子ども時代、両親が離婚していたので父親と暮らしていた。鉄道を利用して母親に会っていた(第1楽章)が、もしヨーロッパにいたら、ユダヤ人のライヒは強制収容所に行く「違う列車」に乗っていた(第2楽章)。いまはアメリカで列車に乗っている(第3楽章)。母親との面会に同行していた家庭教師や、ホロコーストを生き延びた人たちの声、列車の音に合わせてクロノス・カルテットが演奏した。身に迫るドキュメント作品の「ディフェレント・トレインズ」は、グラミー賞を受賞した。

「エレクトリック・カウンターポイント」は、10本のギターと2本のベースを多重録音したテープを流して、パット・メセニーがギターを弾いている。こちらは穏やかな時の流れを感じさせる作品で、前曲の重苦しさから晴れ間が出た感じだ。パットは「オーケストリオン」で自動演奏マシンの音を流してギターを弾いており、この作品から着想を得たのかもしれない。なお加藤訓子の「クニコ・プレイズ・ライヒ」では打楽器で演奏されている。(Steve Reich  Different Trains Electric Counterpoint / Kronos Quartet Pat Metheny   1988 WEA)
posted by あおのり at 07:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代音楽