
フォノイコライザーはアンプにも搭載されているけど、カーブ切り換え機能がついた単体のものを使うことができれば、それに越したことはない。以前は合研ラボ製をオーディオラックに入れていたけど、薄くて小さいので、いまはレコードプレイヤーのそばに設置している。この方が操作性が良い。ラックの隙間に、2mm厚のアルミ板を加工してもらって桟の上にわたしている。AES(ブルーノート)、RIAA、コロンビアの3つを切り換えられれば、ジャズは用が足りるのではないだろうか。FFRR(デッカ)もついているけど、ぼくはクラシックのLPは持っていないので使わbない。
フォノイコライザーにカーブの切り換え機能がついていないのであれば、頼みの綱はアンプのトーンコントロールだ。昔のアンプは、レコードによる音質の違い(←実際はカーブがRIAAだけじゃなかった)をカバーする意味もあって、トーンコントロールがついていたのだと思う。レコード会社ごとに、たとえばブルーノートだったらBASSをこのくらいに絞るとか、調整する。ブルーノートはルディ・ヴァンゲルダーがデジタルリマスタリングに精を出していたので、そういったCDとレコードを比べて、CDに合わせて行けば良いと思う。ちなみにヴァンゲルダ―は「レコードに良いことなんか一つもなかった」と、CD大歓迎だった。その彼がリマスタリングしたのだから、帯域バランスはCDの方がヴァンゲルダ―の思い通りになっていると思う。